ネパール農村部で最も深刻な打撃を受ける貧困層

ネパール農村部で最も深刻な打撃を受ける貧困層
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カトマンズが平常を取り戻そうと着実に取り組む一方、首都の外では状況が大きく異なる。カトマンズ周辺の全地区と、カトマンズから観光地ポカラまでの間にある地区は、いずれも極めて深刻な被害を受けた。食料、水、避難所、医療支援などの救援物資は、こうした地域にゆっくりと届き始めている。誤解してはならない。ネパール地震はカトマンズの一部にもかなり深刻な被害をもたらしたが、それだけでなく、 甚大な規模の農村部災害でもある。

世界銀行の南アジア災害リスク管理チームは木曜日、災害後の被害・ニーズ評価の計画に着手するためカトマンズに到着した。また、早期および中期復興への移行に向けた計画プロセスについて政府と協議し、ネパールの世界銀行事務所が他の開発パートナーと調整するのを支援する。

私たちはカトマンズ盆地の古い地区、バクタプル、バサンタプル、パタンを訪れた。これらの地域で倒壊した家屋の大半は、経年劣化で弱くなった古いレンガと泥の構造物だった。狭い路地が入り組む高密度の住宅地で、地域から瓦礫を撤去するのは極めて難しい。また、比較的新しく開発された郊外のゴンガブ地区も訪れた。そこには高層の骨組み構造の建物がある。多くの建物が倒壊し、5~6階建ての建物の多くが完全に傾いており、取り壊さなければならないことが分かった。こうした郊外地区は、カトマンズに大きな課題をもたらすことになる。​
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地震の震源地、ゴルカから

ここ数日の夕方、現地から戻った記者たちと会っている。地震の震源地である ゴルカから戻った記者は、極めて深刻な被害を受けた地域の様子を語った。道路は通行不能で、村にたどり着くために5キロ以上歩かなければならなかった。訪れた集落のどのまとまりでも、ほぼすべての家屋が倒壊していたという。家族は、通常は家の中に保管されている穀物をすべて失い、瓦礫を掘り起こして、救い出せるものを何でも取り戻そうとしていた。この話は、大きな被害を受けた他の農村地区の大半でも繰り返されている。 初期推計によれば、完全に倒壊した家屋は30万棟を超えるとみられる。ゴルカ、ラスワ、シンドゥリ、ラメチャップなどの地区は、ネパールで最も貧しい地区に数えられ、一部地域では貧困率が51~80%に達する。 最も貧しい人々が最も深刻な打撃を受けた。こうした地域での復興はそれだけ困難になるが、賢明で対象を絞った復興策を通じて貧困を克服する大きな機会もそこにある。

ネパールで、時間と自然を相手にした競争

1カ月後、ネパールではモンスーンの季節が始まる。雨が降り始めれば、建築資材を運ぶ大型車両を山岳地域に入れることは、事実上不可能になる。その5カ月後には冬が訪れ、これらの地域の多くでは降雪と極めて低い気温が見込まれる。 つまり、差し迫った避難所のニーズに対応する実行可能な解決策を、今から見つけ始める必要がある。これは非常に大きな課題だ。

ネパールにとって重要なのは、救援段階が続く間に早期復興の計画を始めることだ。災害発生からまだ9日しかたっていないが、ネパール農村部の何十万もの家族にとって、時間は味方ではない。

本記事は、 世界銀行の「南アジアの貧困撲滅」ブログとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者:サウラブ・ダニは、南アジア災害管理・気候変動チームの上級災害リスク管理専門家。

画像:カトマンズで、僧侶が倒壊した僧院と祠のそばを歩いている。

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