アフリカの水の安全保障に連携が不可欠な理由

アフリカの水の安全保障に連携が不可欠な理由
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目覚ましい進展を遂げた時期を経て、アフリカは大きな楽観をもって未来を見据えています。力強く持続的な経済成長は、大陸の多くの地域で、繁栄と機会の拡大につながっています。しかし、水の不安定さに対処するための断固たる措置が取られなければ、この明るい未来は大きく異なるものになるでしょう。

豊かな土地があるにもかかわらず、自国民を養うのに十分な食料を生産できないアフリカの現状には、当然ながら大きな関心が寄せられています。今日、大陸では7人に1人が飢えに直面します。しかし、この課題の核心にあるのは水不足です。農業は世界の淡水使用量のおよそ70%を占めます。十分な水がなければ、収穫は失敗します。

気候変動と予測不能な降雨によって、この問題はさらに深刻化します。実際、国連食糧農業機関によると、水不足はすでに収量と生産可能な土地の面積の双方を減少させています。

水の不足や水質の問題は、農業以外にも広く悪影響を及ぼします。水は、地域社会、生態系、経済の繁栄に不可欠です。

毎日井戸や川まで水を汲みに行く長い道のりが不要になったら、そこで生まれる時間を使って何ができるか、考えてみてください。あるいは、乾季に水を求めて移動しなければならない状況から地域社会が解放されたら、どうでしょうか。

これは、水の不安定さが、アフリカの継続的な発展を阻む最大の障壁の一つである可能性を示しています。また、人口が急速に増加するなか、南アフリカのような国では水の供給と需要の差が 2030年までに17%に達すると予測されていることが、非常に懸念される理由でもあります。

気候変動の影響が拡大するなかでこの差を埋めるには、政府、企業、市民社会、地域社会による大規模な共同の取り組みが必要です。そのためには、私たち全員に新たな連携と新しい働き方が求められます。

では、アフリカに深く根ざしたSABMillerのような企業にとって、これは何を意味するのでしょうか。もちろん、まずは自社で使用する水を大切に使うための取り組みを新たに強化することです。

私たちは、2008年から2015年の間に、ビール1リットルの醸造に使用する水を25%削減するという意欲的な目標を掲げました。この目標はすでに達成しています。実際、昨年だけで節約した水の量は、大陸で10万人を大きく超える人々が1年間に使用する水の量に相当します。

しかし、自社の水使用量の削減は不可欠である一方、それは解決策の一部にすぎないことを十分に理解しています。私たち、そしてすべての企業は、自社の事業の枠を越えて、早急に目を向けなければなりません。地域社会、農家、地域経済を支える他の企業と、私たちは同じ水に依存しているからです。共有する水資源を守るため、こうした関係者と協力しなければなりません。そうすれば、地域社会は安全な水を途切れることなく利用でき、農家は生産的に食料を育てて生計を立て、私たちの醸造所は良質なビールを造り続けられます。

共有する水リスクに取り組むには、さまざまな方法を組み合わせる必要があると、私たちは学びました。共通しているのは、どの方法にも連携が欠かせないことです。

私たちは農家と協力し、水資源を守る方法で作物を育てられるよう支援しています。たとえば南アフリカでは、南ケープ地域のホップ産業が直面する水リスクに対処するプロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの主要な取り組みの一つは、水を大量に消費する外来の侵略的植物が生育する広大な地域を除去し、生物多様性を回復させるとともに、地域の流域に水を戻すことです。インドでは、農業が醸造所周辺地域の水ストレスを引き起こす大きな要因であるため、自社のバリューチェーン外の農家とも協力することがあります。またコロンビアでは、ボゴタの上流域の農家との協働が、同市の水問題解決の鍵となっています。

私たちは、政府や他の企業と幅広く連携し、水資源の保護に取り組む協働を促してきました。また、地域固有の水リスクに対処するため、地域団体とも連携しています。たとえばザンビアのンドラでは、ザンビア政府や他の関係者と協力し、地元の湧水を再生・保護しています。この湧水は、私たちの醸造所と地域社会にとって重要であるだけでなく、自然遺産としても重要な場所です。

喫緊の課題は、こうした連携から得た教訓を共有し、取り組みを拡大し、新たな連携を築き、それらを効果的なものにするため懸命に取り組むことです。水ストレスへの対処は、すべての企業が優先事項とすべき課題です。私たちの成功は、製品やサービスを製造・販売する地域社会や国の長期的な未来にかかっているのですから、なおさらです。

容易なことではありません。私たちの中核事業でもありません。しかし、将来にわたって成功するため、私たちは自らに挑戦し、さらに努力し続けなければなりません。共有する水資源の保護で主導的な役割を果たす必要があります。それを中核事業の一部にしなければなりません。

国際食料政策研究所が警告するように、対応を誤れば、2050年には大陸のGDPのほぼ半分が水ストレスの危険にさらされる可能性があります。適切に対処すれば、アフリカが近年遂げた進展は、私たち皆が願うとおり、大陸全域とすべての市民にとって、繁栄し安定した未来への出発点となるでしょう。

著者:Anna Swaithes、SABMiller水・食料安全保障政策責任者

画像:2012年3月10日、南スーダンの上ナイル州にあるジャマム難民キャンプ近くの水場から、娘とともに水を運ぶ女性。REUTERS/Hereward Holland

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