西バルカン諸国について知っておくべき5つのこと

Albanian boy tends sheep one day after municipal elections in the western Macedonian village of Galata, March 28, 2005. Voters in Macedonia began casting their ballots on Sunday in a run-off of twice-postponed municipal elections, after the first round two weeks ago was marred by numerous irregularities.REUTERS/Hazir Reka REUTERS - RP6DRMSZGPAB
So what's next for the six nations: Albania; Bosnia and Herzegovina; Kosovo; Montenegro; North Macedonia; and Serbia?Image: REUTERS/Hazir Reka
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先月、EUの現在の28加盟国の首脳がアルバニアと北マケドニアの加盟申請について協議するために集まった際、加盟交渉プロセスにゴーサインが出るのではないかという楽観的な見方がありました。

しかし、フランスが主導する少数の国々は、詳細な交渉を開始することに反対しました。EUが「改革」されるまで西バルカン諸国との交渉を始めるべきではないというのがその理由です。これについて、欧州委員会のジャン=クロード・ユンカー委員長は「歴史的な過ちだ」と述べています。

では、西バルカン諸国の今後はどうなるのでしょうか。この点が、今週ジュネーブで世界経済フォーラムが開催するサミットの主要議題となります。このサミットには、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビアの西バルカン6か国の首脳が出席します。

議論の中心となりそうな5つのテーマは以下のとおりです。

1. 成長と雇用

6か国は、西欧との経済格差を縮めるため、すでに協力体制を強化しています。過去20年間、これら諸国は着実な成長を遂げてきました。平均一人当たりGDPは平均一人当たりGDPは、2000年のドイツの約5分の1から、現在は29%にまで伸びています。

世界銀行によると、2018年の力強い経済成長を背景に、西バルカン諸国の失業率は2019年上半期に過去最低水準まで低下しました。

特に北マケドニアとボスニア・ヘルツェゴビナでは低下しているものの、地域全体の失業率は依然として二桁台にあります。しかし、EUへの統合の見通しを受けて、多くの国で労働市場改革が進められています。

コソボは地域で最も若い国であり、人口の4分の1以上が15歳未満です。雇用は依然として極めて低い水準にあり、特に女性の間で顕著です。労働力人口に占める女性の割合はわずか18%です。

2. ビジネスのしやすさ

世界経済フォーラムの2019年版「世界競争力報告書」のデータによれば、この地域ではビジネスのしやすさが向上しています。同報告書の調査に協力したビジネスリーダーは、この地域の主な課題として、ベンチャーキャピタルの供給が少ないことと、一部の金融、労働、製品市場の非効率性を挙げています。

西バルカン諸国とEU加盟国の競争力指数の比較Image: 世界経済フォーラム

アルバニアは、事業を始めるのに必要な時間と費用の削減に大きく取り組んできました。事業開始に要する期間はわずか5日、費用は年間平均所得のわずか11%に相当します。ベンチャーキャピタルの供給も増加していますが、国際的な基準から見ればなお低い水準にとどまっています。

北マケドニアは新興企業の支援で大きな進展を遂げており、費用は平均所得のわずか1%にまで削減され、手続きには約14日を要します。モンテネグロも、新規事業の開始に関する規制手続きが非常に少なくなっています。

セルビアでは、新規事業の設立に5日を要し、費用は平均所得の2%です。また、同国のベンチャーキャピタル市場は近年拡大しています。国内総生産(GDP)のほぼ1%に相当する研究開発(R&D)支出は、外国投資の増加にも一部支えられ、この地域で群を抜いて最も高い水準です。

Image: 世界経済フォーラム

3. 技術と将来の雇用

フォーラムが調査したビジネスリーダーは、ロボティクスや人工知能(AI)などの先端技術の導入がこの地域で遅れていることを懸念していますが、モンテネグロは地域の技術開発を牽引してきました。

政府は、イノベーションを重視しながら国の長期的なビジョンを策定することに最も積極的に取り組んできた政府の一つです。ビジネスリーダーは、モンテネグロを地域で最も優れた技術戦略を有する国と評価しています。

Image: 世界経済フォーラム

モンテネグロは、南東欧持続可能技術国際研究所の開発を主導してきました。同研究所は、がん治療に陽子を用いる最先端施設を、CERNとの協力のもとで開発しています。

ボスニア・ヘルツェゴビナでは技術の導入が大幅に進み、フォーラムの競争力報告書において、2017年から2019年にかけて地域で最も改善が見られた国に選ばれました。

フォーラムによると、アルバニアでは産学連携によるR&Dが改善されているものの、依然として世界水準のわずか40%にとどまっています。

4. インフラ

フォーラムの競争力報告書は、特に鉄道と港湾において、基礎インフラの「根強い弱点」を指摘しています。また、ビジネスリーダーは、司法の独立性の強化や、規制に異議を申し立て紛争を解決する能力を含め、法制度の改善も求めています。

特にリーダーたちは、現地企業による新技術の導入を促すため、知的財産の保護の改善を求めています。また、イノベーションが新たな製品やビジネスモデルを生み出す中で、新たな市場が生まれるような措置も求めています。

フォーラムの2019年版「地域のビジネスリスク報告書」によると、この地域で最も懸念されているのはエネルギー価格であり、セルビアで最も高い順位となっています。

「バルカン地域の企業経営者は、2018年に価格が若干上昇し、一部では下落したにもかかわらず、2019年にはエネルギー価格が最大40%上昇すると予測されているため、非常に懸念しているようです」と報告書は述べています。

5. ジェンダー格差

Image: 世界経済フォーラム

この地域では、特に教育と保健の分野で、ジェンダー格差の是正が進んでいます。

しかし、世界経済フォーラムの2018年版「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書」によると、経済参加と政治的エンパワーメントの面では依然として大きな格差が残っています。

前者に関しては、この地域は西欧やEUの中東欧加盟国に依然として遅れをとっています。

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