ウガンダのケテベ村では、子どもたちは動物と同じ水源の水を飲むほか選択肢がほとんどない。
6月から8月の乾季には、ウガンダ南西部ムバララ県の辺境地域で、人々と家畜の双方にとってキヤカタリワ・ダムが唯一の水源となる。
「ほかに選択肢はありません」と、児童420人が通うケテベ小学校の校長、アリナイトウェ・ケネス氏は語った。
35歳のニワガバ・ピソン氏は5年前、地元教会の牛の世話をするためケテベに来た。当時は飲み水を確保できるだけの雨が降り、地元のダムは家畜専用だったという。
「今では状況が変わり、年間を通して乾燥しています」と同氏は付け加えた。
2年前、地域住民は学校から数メートルの場所に政府が掘った井戸から水を得ていた。しかし、その井戸はもう使えない。公的資金や援助資金で国内各地に掘られた数千本の井戸も同様だ。
国家環境管理庁の科学者、ムシングワイレ・ジェコニアス氏は、土地の管理が不十分だったことが原因だと指摘する。同庁はこの傾向を改めようとしている。
トムソン・ロイター財団に対し、ウガンダ南部の水資源マッピングから地下水の減少が示されていると語った。
「丘陵地は裸地化しつつあります。その結果、農家には水を土壌に浸透させ、地下水を形成するための土壌・水保全施設がありません」と同氏は述べた。
専門家は、樹木や植生が乏しくなった原因として、森林伐採、人口増加、気候変動を挙げる。
水・環境省のデータによると、ウガンダでは毎年、森林被覆が10万ヘクタール(24万7,105エーカー)以上失われている。
同省によれば、ウガンダの水の60%強は地下水に由来する。
しかし今では、地下水を求めて掘削しても見つからず、井戸では貴重な水資源が尽きつつある。乾季には湖や川の水位も低くなると、ジェコニアス氏は警告した。
「深刻です。浅井戸の約60%は通常、乾季に干上がります」と同氏は述べた。
水文学者で技術者でもあるチャールズ・ンガビラノ国会議員は、状況はさらに悪化する可能性が高いと警告した。
ンガビラノ氏によれば、「植生をすべて取り除いてしまったため」、水源が涵養されていない。「水は地中に浸透せず、流れ去ってしまいます」と同氏は述べた。
2018年8月10日、ウガンダ・ムバララ県ケテベ村で、小学生たちが水をくむため地元のダムに飛び込む。牛も水を飲みに来る。トムソン・ロイター財団/フレドリック・ムギラ
川が直面する危機
雨水は、ウガンダ南西部の数百万人にとって水源であるルウィジ川を潤し、土砂を運び込むが、川は1か月もしないうちに干上がるとンガビラノ氏は付け加えた。
ブフウェジュ丘陵を源流とするこの有名な川は、ビクトリア湖に注ぐ。複数の都市中心部が川から水をくみ上げ、浄化して住民に供給している。
しかしムバララ市のロバート・カキエベジ市長によると、乾季に川の水位が下がると、各世帯に届く水道水は少なくなる。
湿地への侵入や、過放牧、農地開拓のための伐採や野焼き、ユーカリなど水を多く必要とする外来樹種の植林を含む不適切な土地管理が、川や地域内の複数の湖の将来を脅かしているとジェコニアス氏は述べた。
水・環境省職員のリチャード・キャンバッデ氏によると、都市化と農業のため、国内各地で湿地の劣化が急速に進んでいる。
同氏は、ウガンダの国土に占める湿地の割合は現在わずか9%で、1995年の13%から低下したと指摘した。
2018年8月10日、ウガンダ・ムバララ県ケテベ村で、子どもが放棄された井戸を調べる。トムソン・ロイター財団/フレドリック・ムギラ
湿地を賢く利用する
専門家によると、ウガンダでは気候変動により総降水量が減る一方、季節ごとの降雨の分布が変わり、水の蒸発率も上昇すると予想されている。地下水を涵養するためには、創意工夫が求められる。
雨が降ると、その一部は土壌に浸透し、湧水や井戸に水を供給する帯水層を満たす。反対に、大半が地表を流れ去れば、地下水位は回復せず、水源は干上がる。
これを防ぐため、ウガンダの政府当局者や環境保護活動家は、地中への水の浸透を増やそうと、生態系の再生と土壌保全を推進している。
南西部では10年前に共同の取り組みが始まり、ルウィジ川流域の湿地を500エーカー(202ヘクタール)以上再生した。同時に農家は、飼料となり土壌の養分を改善するカリアンドラの木を数百万本植えた。
「取り組みは進んでいます」とジェコニアス氏は語った。ただ、資金不足が進展の妨げになっていると付け加えた。
湿地再生の優れた事例の一つが、カバレ県にある104ヘクタールのムガンドゥ・ブラマ湿地だ。アフリカで2番目に深い湖、ブニョニ湖へ水を流し込んでいる。
丘陵地にあるルバヤ郡では土地が不足している。それでも農家は、管理計画に沿って何十年も湿地を利用し、保全してきた。そのおかげで生計を立て、生物多様性を維持できている。
1980年、農家たちは政府と地域保全協定を結び、湿地を守るための動機づけを得た。その中には、湿地の縁に作物を植える許可も含まれていた。
「掘り起こして、アイリッシュポテトやトウモロコシ、サツマイモを植え、パピルスも採れる場所を確保するため、私たちはこの湿地を賢く利用し始めました」と、ムガンドゥ・ブラマ生産者協同組合の会長、ジャスタス・カムハンダ氏は語った。
同氏によると、組合員276人は季節ごとにそれぞれ少なくとも20袋のアイリッシュポテトを収穫し、収入を増やしている。
パピルスは屋根材や、むしろや籠などの手工芸品の材料として使われ、地元の人々が販売している。
微気候
丘陵地では、国家環境管理庁が小規模農家に等高線耕作や段々畑での農業を奨励している。
「こうした持続可能な土地利用によって、降った雨を確実に蓄えることができます」とジェコニアス氏は述べた。
ンガビラノ氏は、土壌浸食を防ぎ、根が作る穴を通じて地面がより多くの雨水を吸収できるよう、丘の頂上を樹木や植物で覆うべきだと述べた。
同氏によると、過去10年間に、ムバララ県ルワンパラの選挙区民に400万本以上の苗木を無償配布し、裸地化した丘陵地に植えてもらった。
「これによって微気候は少しずつ整いつつあります」と同氏は述べた。樹木は蒸散によって葉から水蒸気を空気中に放出し、地域の降雨に寄与して気温を下げると説明した。

