ケニアの保険会社Pula、気候変動の被害を受けるアフリカの農家に救いの手

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  • Pulaは、気候変動の影響に苦しむアフリカの農家に保険を届けることを目指す保険会社である。

  • 農家のムニャロさんはPulaの保険に保険金を請求し、作物が豊作だった場合に得られたはずの収入にほぼ相当する金額を受け取った。

  • Pulaは急速に成長しており、設立から6年間で60万人の農家が保険に加入している。

  • 今後、同社はブラジルとインドを対象市場とする計画である。

ケニアの農家ワキ・ムニャロさんのレンズ豆の作物は、昨年、異常な少雨のために4分の3も減少したが、これまでアフリカのほとんどの農家が利用できなかった簡単な対策、つまり保険のおかげで、災害は回避された。

38歳で3人の子どもを持つ母親であるムニャロさんは、ケニアのスタートアップ企業Pulaの保険に加入していた。同社は、気候変動に関連する新たな混乱に直面しているアフリカの農家という、広大で未開拓の層に保険を届けることを目指している。

ムニャロさんはPulaの保険に保険金を請求し、12,000ケニアシリング(110ドル)の補償金を受け取った。これは、作物が豊作だった場合に得られたはずの収入にほぼ相当する金額である。

そのおかげで、末の息子の学費を支払うことができた。補償金がなければ、息子は退学せざるを得なかっただろう。

農業は、多くのアフリカ諸国の経済生産において最大の貢献をしており、Pulaが設立されてから6年間で60万人の農家が同社の保険に加入しているケニアも含まれる。

同社の成功の鍵は手頃な価格にある。農家は、Pulaで作物を最低5ドルから10ドルの保険に加入できる。

アフリカ全体では、大陸の食料供給に欠かせない小規模農家が、天候パターンや、生計を立てる土地に対する気候変動の影響への対応に苦慮している。

こうした課題と携帯電話技術の普及が相まって、Pulaの急速な成長を可能にする条件が整った。ケニア以外にも、同社はナイジェリア、ザンビア、エチオピアなどのアフリカ諸国で460万人の農家と契約している。

CEOのトーマス・ンジェル氏は、2015年にオランダの起業家ローズ・ゴスリンガ氏と共に、保険市場の空白に着目して同社を共同設立した。

ンジェル氏は、気候変動により、農家は予測不能な降雨パターン、頻繁な干ばつ、さらには新たな害虫や病気の発生とも向き合わなければならなくなっていると述べた。

「気候変動によりリスクが高まり、農家が保険に加入する必要性も高まっている」と同氏は語った。

事業を持続させつつ保険料を低く抑えるため、Pulaは、携帯電話アプリで利用者を登録し、類似した特性の土地を持つ農家をグループ化する機械学習アルゴリズムを用い、現場で保険金請求を評価するデジタルツールを活用していると、ンジェル氏は述べた。

「従来型の申込書や保険証券といった仕組みを使っていては、採算が合わない」と同氏は語った。「それほど低コストの商品を、その価格で提供するには技術を活用する必要があるが、ほとんどの企業にはその能力がない。」

Pulaはまた、農業保険の需要を集約し、銀行、従来型の再保険会社、政府、開発機関、さらには農家向けに独自のプラットフォームを持つSafaricomのような同業のテック企業にもサービスを提供している。

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同氏によれば、このサービスのためにPulaは、数理的なリスク分析、保険の手配と交渉、そして現場での実地評価を行っている。

Pulaは1月に、ロンドンを拠点とするTLcom Capitalが主導する資金調達ラウンドで600万ドルを調達し、新市場への投資、既存商品の強化、新商品の開発に充てる。ンジェル氏は、同社の次の目標はブラジルとインドであると述べた。

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