エジプトでは、漁師たちが魚ではなくプラスチックを捕りに出ている。その理由とは

A worker is seen at a recycling factory, which recycles plastic garbage collected from the Nile river, in Giza, Egypt May 24, 2021.
The initiative provides a sustainable solution for helping to clean up the Nile.Image: Reuters/Mohamed Abd El Ghany
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  • ナイル川がプラスチックで詰まりつつあるため、エジプトの地元漁師が捕れる魚は年々減っている。

  • 地元の環境団体「VeryNile」は、漁師に船を使って川からプラスチックボトルを回収するよう依頼している。

  • 同団体は、これらのボトルに対して平均以上の価格を支払うという。

モハメド・ナサルさんは17年間、カイロ中心部に近い小さな島、アル・クルサヤの岸辺付近のナイル川で漁をして、5人家族を支えてきた。

しかし、58歳の彼は、ナイル川がプラスチックボトルやビニール袋、その他のごみで詰まったため、自分のような漁師が捕れる魚は毎年減っていると話す。

「魚がボトルに引っかかって、死んでしまうんだ」とナサルさんは語った。

「VeryNile」と呼ばれる地元の環境団体は、島の漁師に船を使って川からプラスチックボトルを回収するよう依頼している。VeryNileによると、同団体は、業者やリサイクル工場が提示する一般市場価格よりも高い価格でボトルを買い取っているという。

この取り組みは、ナイル川の浄化に役立つ持続可能な解決策であるとともに、ナサルさんのような漁師に追加の収入源をもたらしている。

漁師のモハメド・ナサルさん(58歳)が、2021年5月20日、エジプト・ギザのナイル川で、船を使ってプラスチックごみを回収している。Image: ロイター/モハメド・アブド・エル・ガニー

「この仕事は私たちにとって少しは助けになっている。(プラスチックボトルを)10〜15キロほど集めて、1キロあたり約12エジプトポンド(0.7682ドル)で売れるんだ」とナサルさんは、船に座ってボトルを集めながら語った。

ナサルさんは6時間漁をして1日約100エジプトポンドを稼いでいたが、ボトルを集めることで、今では追加で最大約200エジプトポンドを稼げるようになった。

別の漁師、サイード・ハッサネインさんは、ナイル川の水がきれいになれば、魚も増えるはずだと語った。

「一方ではナイル川がきれいになり、もう一方では漁師が収入源を一つ以上持てるようになった」と彼は語った。

40人以上の漁師の協力を得て、VeryNileは過去1年間に約18トンのプラスチックボトルを回収したが、その大半はリサイクル業者に売却された。

(1米ドル=15.6200エジプトポンド)

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