水危機が訪れる前に、今すぐ行動しなければならない

水危機が訪れる前に、今すぐ行動しなければならない
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現場で活動し、直近ではインドに滞在した経験から、多くの人々にとって安全な水へのアクセスは、わずか数ドルで実現できると実感しました。少額の融資があれば、各家庭に水道の蛇口を設置する道が開けます。貧困下で暮らす人々が、資金をどこでも手頃な条件で利用できるようにすることは、水ストレスの解消に大きく貢献するでしょう。

急速な人口増加、水供給の制約、高い貧困率など、複数の問題が重なっているため、インド、インドネシア、バングラデシュ、ナイジェリアなどの国々が、この傾向の影響を最も強く受けるでしょう。資源の制約による水ストレスはアジアの多くの国々で、資金の制約による水ストレスはアフリカの多くの国々で、常態となるでしょう。これは、 世界経済フォーラムが調査した 専門家が、サハラ以南アフリカを最も深刻な影響を受ける地域と予想し、アジアがそれに僅差で続くとしていることにも表れています。

私たちが直面する障害にもかかわらず、楽観できる余地はあります。水使用量の70%超を占める農業において、水の利用効率を高める取り組みがさらに進むと考えています。世界的な水危機への認識も今後1年間、広がり続ける見込みです。また民間部門は、特に新興市場において、自らが事業を展開する地域社会を支援するうえで、より大きな役割をどう果たせるかをすでに真剣に検討しています。

HIV/AIDS、マラリア、結核、そして今やエボラ出血熱という健康危機は、国際社会を動かしてきました。この問題も、それらに劣らず重要になると私は考えています。影響を受ける人々は皆、同じように貧しく、上からの慈善を待っているという誤解は、安全な水への普遍的なアクセスを妨げる最大の障害の一つです。7億5,000万人にとって水危機は極めて現実的な問題であることを、私たちは早急に認識しなければなりません。

『世界の課題に関する展望 2015』レポート が公開されました。

著者:マット・デイモンは、アメリカの俳優、声優、脚本家、プロデューサー、慈善活動家です。

画像:2003年6月4日、熱波の最中に喉の渇きを癒やすため、ニューデリーのスラム街で路上の子どもが蛇口から水を飲んでいる。ロイター/カマル・キショア

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