政権発足からほぼ3年半が経ち、ナレンドラ・モディ政権は、低迷するインド経済の再起動を目指し、インフラに大胆な賭けに出ている。
今後5年間で、政府は7兆ルピー(1,080億ドル)という巨額を投じ、道路8万3,677キロを建設する計画だ。これはインドの道路建設における過去最大の予算で、計画されている道路の総延長は地球の円周(約4万キロ)の2倍を超える。インドの国道は全体で約9万6,260キロあり、すべての道路の総延長は約330万キロにのぼる。
計画には、総延長3万4,800キロに及ぶ大規模な高速道路網を整備する「バーラトマーラ・パリヨジャナ」が含まれる。これは、インド西部国境と東部国境を結ぶもので、投資額は5兆3,500億ルピーとなる見込みだ。さらに1兆5,700億ルピーを、国営インド国道庁(NHAI)と道路交通・高速道路省による道路建設に充てる。建設する道路は4万8,877キロに上る。
「本日発表したインフラへの大規模な支出は、民間部門の投資を後押しするだろう」と、アルン・ジャイトリー財務相は10月24日の記者会見で述べた。
インドは今年初めまで、世界で最も成長の速い経済だったが、ナレンドラ・モディ政権が昨年11月、高額紙幣2種類の廃止を決め、7月には新たな税制を導入した後、経済は失速した。民間投資と消費は縮小し、鉱工業生産は低迷が続いている。農業部門もまた、停滞している。経済を立て直すため、今や政府が公共部門の支出を増やす必要がある。
インドの道路部門が、長年の停滞から回復し始めたのはごく最近のことだ。2012年から2014年にかけて、政府が道路プロジェクトを認可できたのはわずか5,000キロだった。一方、モディ首相は政権発足後、1日41キロの道路を建設すると約束した。しかし、同政権がこれまでに建設したのは1日当たりわずか25キロで、前会計年度の合計は約8,200キロにとどまる。この実績を踏まえると、目標の8万3,677キロを達成するため、今後5年間に毎年1万6,700キロの道路を建設するのは容易ではない。
この拡張の遅れは、民間部門の資金不足にも起因する。政府はさまざまな資金調達モデルを試してきた。その一つが、民間開発業者が道路を建設し、政府が資金を負担する設計・調達・建設(EPC)方式だ。また、政府が民間部門と事業費を40対60の割合で分担する新たなハイブリッド・アニュイティ方式も考案した。
「道路部門は、国内でも経済効果と雇用創出効果の倍率が特に高い分野です。そういう意味で、これはおそらく私たちが得られる最善の景気刺激策でしょう」と、グルグラムを拠点とするインフラサービス企業フィードバック・インフラの会長、ヴィナヤク・チャタジー氏は述べた。「これらのプロジェクトの大半はEPC方式とハイブリッド・アニュイティ方式で実施される見込みで、国道庁や州の道路機関など多くの機関が関わることから、今後5年間で8万3,000キロの目標を達成できる可能性があります。」

