インドは、国内で急速に深刻化するプラスチック汚染への対策として、使い捨てプラスチックを禁止した。
禁止対象には、ストロー、カトラリー、綿棒、包装用フィルム、たばこの包装などが含まれる。
企業やプラスチック製造業者はこの禁止に不満を示し、対象品目の除外を求めて働きかけるとともに、準備に十分な時間が与えられなかったと訴えている。
インドは、悪化する汚染への対策として、ストローからたばこの包装まで幅広い使い捨てプラスチック製品を禁止した。国内の道路にはごみが散乱している。
政府はこの禁止を発表するにあたり、混乱を避けるため規制の延期を求めた食品・飲料・消費財メーカーの要請を退けた。
世界で人口が2番目に多いインドでは、プラスチックごみが深刻な汚染源となっている。
インドの使い捨てプラスチック禁止
急速な経済成長により、ストローや使い捨てカトラリーなどの使い捨てプラスチック製品が付属する商品の需要が高まった。
しかし、プラスチックを年間約1,400万トン使用するインドには、プラスチックごみを管理する組織的な仕組みがなく、広範なポイ捨てにつながっている。
各地の町の道路には使用済みのプラスチック製品が散乱し、やがて排水路や河川、海洋を詰まらせ、動物を死なせることにもなる。
ナレンドラ・モディ首相率いる政府は声明で、インドの使い捨てプラスチック製品の禁止には、ストロー、カトラリー、綿棒、包装用フィルム、風船・キャンディー・アイスクリーム用のプラスチック製スティック、たばこの包装などが含まれると述べた。
ペプシコ(PEP.O)、コカ・コーラ社(KO.N)、インドのパール・アグロ、ダブール(DABU.NS)、アムールは、ストローを禁止対象から除外するよう働きかけていた。続きを読む
消費者への配慮から、政府は当面、プラスチック製袋を対象外とした一方、再利用を促すため、製造業者と輸入業者に袋の厚みを増すよう求めた。
食品・飲料・消費財メーカーに加え、プラスチック製造業者も禁止に不満を訴えている。彼らによれば、規制への準備に十分な時間が与えられなかったという。
禁止の実施は難しい可能性があると考える専門家もいる。政府は、使い捨てプラスチック製品の違法な使用、販売、流通を取り締まるため、管理室を設置することを決めた。
国連によると、世界の海洋ではプラスチックごみが蔓延し、推定1億トンが投棄されている。科学者らは、クジラなど深海に生息する海洋哺乳類の腸内から、大量のマイクロプラスチックを発見している。


