ベトナムはいかに病院をより環境に優しく、安全にしているのか

ベトナムはいかに病院をより環境に優しく、安全にしているのか
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同僚たちは、患者を診るのではなく医療廃棄物を管理する医師である私を、よくからかいます。少し変わった仕事をしていることは認めざるを得ません。病院を訪れるとき、正門から入るのではなく、建物の裏手に回ります。そこで医療上の助言をするのではなく、汚染された場所を清掃するよう人々を促すのです。

保健医療分野では、こうした一風変わった役割に意欲を示す人が増えています。キエンザン伝統医学病院の院長であるグエン・ゴック・ズン医師は、「病院のどこでも、医療廃棄物を目にすることも、臭いを感じることもない」ようにするという取り組みで、全職員を鼓舞しました。

もう一つの例は、ロンアン省総合病院の院長、ヴォー・コン・ルアン医師です。彼は来客を病院の廃棄物処理区域に招き、コーヒーを飲みながらくつろいでもらうのが好きです。彼と同僚たちは、病院内で最も汚染された場所をエコパークに変えるために尽力しました。ズン医師とルアン医師の励みとなっているのは、医療従事者にとってより安全な環境だけではありません。患者や地域社会の満足度が高まり、病院への信頼が深まることもその一つです。

この2つの病院は、世界銀行の資金提供を受け、保健省およびその保健環境局(VIHEMA)が実施する 病院廃棄物管理支援プロジェクト の受益機関です。このプロジェクトを開始した当時、ベトナムの医療施設では、有害廃棄物が1日約40トン、廃水が1日15万立方メートル発生すると推定されていました。医療廃棄物には、病原体、針などの鋭利な器具、有毒化学物質その他の有害物質が含まれ、環境や人の健康に害を及ぼすおそれがあります。保健環境管理における資金面・制度面の制約を克服するため、このプロジェクトは、政策・制度的枠組みの強化に向けて保健省とVIHEMAを支援するとともに、約150の病院で医療廃棄物管理システムの実質的な改善にも取り組んでいます。

これはまた、ベトナムの保健医療分野で革新的な仕組みである成果連動型資金供与が導入される初めての機会でもあります。つまり、受益病院は、独立した評価を通じて医療廃棄物管理システムがベトナムの環境基準を満たしていることを証明しなければなりません。証明できなければ、資金の一部または全額を保健省に返還する必要があります。これにより、実施機関の説明責任が確保されます。

病院は、複数の新しい技術的解決策の中から、最も適切な技術を選ぶことができます。ガス排出による二次汚染を引き起こす焼却炉に代えて、感染性廃棄物を消毒・破砕し、家庭ごみと同様に非有害化する、非焼却型の環境に優しい技術が導入されています。医療廃水は、病院が植物への水やりなど、別の用途に再利用できるほど浄化されます。

ルアン医師、ズン医師をはじめとする病院長たちが最も評価しているのは、このプロジェクトが重点を「廃棄物の処理」から「システム全体の管理」へと移している点です。これには、廃棄物の最終処分を懸念することから、発生源での削減へと転換することも含まれます。その結果、プロジェクト対象の全病院で手順が標準化され、遵守状況が厳格に監視されています。感染管理ネットワークの強化、医療従事者と廃棄物処理作業員の研修、患者やその家族への情報発信と病院の環境保護への参加促進など、組織づくりと人材育成にも特に力が注がれています。

もちろん、新たな技術的解決策や資金供与の仕組みを導入するのは決して容易ではありません。ルアン医師、ズン医師と同僚たちがシステムを整え、人々の意欲を高めるには3年以上かかりました。しかし、その努力は報われました。ロンアン省とキエンザン省の、公園のように緑豊かでホテルのように清潔な病院を訪れた同僚たちは、もはや医療廃棄物管理を「変わったこと」とは思いません。力を合わせれば、患者、医療従事者、地域社会にとって、より緑豊かで、より清潔で、より安全な病院を実現できます。

この記事は当初、 世界銀行「東アジア・太平洋地域の躍進」ブログに掲載されました。

本記事の掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者:サン・ミン・レは、ハノイの世界銀行事務所の保健専門家です。

画像:ホーチミン市のビンザン国立病院前で、男性がバイクに座っている。REUTERS/Stringer

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