テクノロジーはいかにインドの医療と教育を変革できるか

Doctors remotely monitor live footages of patients inside an electronic intensive care unit (eICU) at Fortis hospital in New Delhi, India, January 20, 2016.
Image: REUTERS/Adnan Abidi - GF10000295464
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教育と質の高い医療を容易に、あらゆる人が受けられることは、どの社会にとっても基盤となり、国の発展に大きく寄与する。全国で学校、大学、介護施設、病院の数が増え、大きな進歩が見られる一方で、それだけではインドの13億人の国民のニーズを満たすには不十分だ。また、国土の広さと多様性を考えれば、何億人もの人々に教育と質の高い医療の恩恵を届けるには、さらに多くの取り組みが必要となる。テクノロジーが社会を変革し続ける中、情報通信技術(ICT)の革新が、これらの分野の課題解決にも役立つことは明らかだ。

遠隔医療

医療や教育は世界的に標準化されておらず、貧困や地理的条件などさまざまな要因がアクセスに影響している。インド医療評議会によると、医師の80%が任意の日に診療可能だと仮定した場合、医師と人口の比率は1対1,681となる。専門の腫瘍医の診察を受けることから、軽い病気の診断を受けることまで、治療に必要な医療専門家のもとに行けない、あるいは費用を払えない人が人口のかなりの割合を占める。しかし、絶え間ない技術革新が医療を大きく変えつつある。近年、自動化技術や遠隔健康モニタリングの登場、人工知能の活用により、世界中でより正確かつ最適化された医療の提供が期待されている。

例えば、ICTは、遠隔地の医療従事者がプライマリーケアと専門医療の従事者間で情報を交換できるようにするだけでなく、診断に役立つセカンドオピニオンを得ることも可能にする。これにより、医療従事者間の協力が強まり、連携が向上する。

また、医療の質を高め、患者の費用や不要な移動を減らすこともできる。例えば、当社のデバイス接続プラットフォームは、患者と医療従事者が統合された接続デバイスを通じてデータを収集・共有することで、インスリン治療を受ける糖尿病患者のケアを簡素化するソリューションを提供している。

通信業界では、5Gと、それが社会にもたらす影響について議論が始まっている。実際、医療は5Gが大きな価値をもたらし得る主要分野の一つだ。数ミリ秒という極めて低い遅延とマルチギガビット帯域幅を備えた5Gの導入により、ミッションクリティカルな処置を実行できる信頼性の高い通信が可能になる。

遠隔手術を例に考えてみよう。安全に手術を行うには、外科医が物理的・視覚的な刺激に10ミリ秒未満で反応できなければならない。遠隔手術では、こうした刺激をネットワーク経由で届ける必要があるが、映像コンテンツの圧縮と解凍に要する時間は、安全に反応できる時間を大幅に超える。5Gがこのソリューションを支えることで、こうした問題を巧みに回避できる。5G接続により、はるかに大きな帯域幅を利用できる一方、インテリジェントなネットワークスライシングが、手術に必要な機器間通信などのミッションクリティカルな機能を分離し、優先順位を付ける。何より重要なのは、5Gの低遅延特性によって、外科医が手袋越しに触覚フィードバックをほぼリアルタイムで感じられることだ。

テクノロジーを通じた教育課題への取り組み

ICTは教育も変革できる。国内の識字率は74.4%まで上昇したとされるが、地域による格差がある。もう一つの大きな課題は、生徒の就学を継続させ、学習成果を高めることだ。国家標本調査機構(NSSO)の直近の調査によると、農村部では生徒1,000人当たり平均326人が中途退学しており、都市部では同じ割合が1,000人当たり383人に上る。さらに、正式な教育を受けている多くの生徒が、知識基盤型経済で成功するために必要なスキルや能力を身につけられていない。教育は、若者が就業能力を高め、向上させられるものであるべきだ。

学習と教育に関して、テクノロジーはインドに二つの利点をもたらし得る。教育へのアクセスを広げることと、学習の効果を高めることだ。遠隔学習やデジタル教室といった概念は、国内の最も辺鄙な地域にまで教育を届けるうえで重要な役割を果たしてきており、今も進化を続けている。さらに、スマートフォン価格の低下とインターネットへの容易なアクセスが、生徒の教科との関わり方に大きな変化をもたらしている。

基礎的なコンピューター研修、小売管理のスキル、英語の会話力と文章力が、若者の就職の可能性を大幅に高めることを示す証拠がある。少女も少年も、テクノロジーに触れる簡単なプログラムに参加することで、生涯学習への第一歩を踏み出せる。当社はConnect To Learn(CTL)を活用し、若者にコンピューターの基礎、ソフトスキル、人格形成、小売・管理スキルの研修を行うとともに、英語の会話力と文章力を養っている。このプロジェクトは、ICT研修、職業に直結するスキル、就職支援を通じて、この中核グループの雇用機会を増やすことを目指している。これまでに14,669人の学生が研修を受け、その約52%が就職した。

特に女子は教育を受けるうえでより多くの障壁に直面し、そのために弱い立場に置かれている。質の高い教育を受ければ、女子が十分な生計を立て、健康な家庭を築き、生活の質を高める可能性は大きく広がる。実際、世界銀行の調査によると、女子は中等教育を1年修了するごとに、将来の収入を得る力が18%高まる。インドでは、15~25歳の女子1万5,000人を対象に自己啓発の機会を増やすことを目指し、複数の団体と協力して、数学、科学、英語などの科目の個別指導を提供している。移動の制約という課題を避けるため、女子や若い女性が暮らす地域で支援を行うとともに、安全と安心に関する問題について女子の意識を高める取り組みも進めている。

未来

テクノロジーが社会を変革し続ける中、現在の医療制度と教育制度を担う人々は、適応を迫る大きな圧力に直面している。ICTの力を活用することで、教育と医療のサービスを向上させ、私たちの国に変化をもたらすことができる。

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