ナイロビ発、9月10日(トムソン・ロイター財団)――木曜日にケニアで立ち上げられたアフリカの研究基金は、アフリカの科学的成果の質を高め、主にHIV/AIDS、マラリア、エボラ出血熱といった、世界で最も貧しい大陸の人々を苦しめている疾病に取り組むことを目指している。
ケニアの首都ナイロビにあるアフリカ科学アカデミーを拠点とする科学における卓越性加速のためのアフリカ同盟(AESA)は、西側諸国およびアフリカ各国政府からの資金拠出を増やし、大陸内に科学的卓越性の拠点を設置することを目指している。
「AESAが達成を目指しているのは、すでに流行している主要疾病、顧みられない熱帯病……、そしてエボラ出血熱のような新たな課題を見据え、これらの課題に対処する能力を真に構築することです」と、AESAのトム・カリウキ所長はトムソン・ロイター財団に語った。
「我々は、優れた科学者をアフリカ大陸で育成し、大陸内にとどめ、その仕事に見合う報酬を与えたいのです。」
カリウキ氏によると、専門職の人々はキャリアを伸ばすために海外に移住することが多く、アフリカは人口当たりの科学者数がどの大陸よりも少ない。
同氏によると、AESAが資金を提供する科学者は、主にアフリカ人を苦しめる疾病に対する新たなワクチン、製品、サービスの開発に取り組むという。
2014年に西アフリカでエボラ出血熱の流行が発生した際、ドナーは、この致死性ウイルスをより適切に管理することを目的とした研究のための緊急支援を呼びかけた。潜在的なワクチンは、記録的な速さで実験室から現場へと移行した。
「まず何より、アフリカの科学者として、またアフリカ各国政府として、こうした緊急事態に確実に備えることが我々の責任なのです」とカリウキ氏は述べた。
AESAは、ジンバブエにおけるメンタルヘルス、南アフリカにおけるHIV/AIDSと結核、マリにおけるマラリアといった課題に取り組む7人のアフリカ人研究者を支援するため、7000万ドルの助成金を発表した。
世界保健機関(WHO)は、睡眠病、狂犬病、住血吸虫症など、17の優先的な顧みられない熱帯病を抱える国々に対し、世界で15億人に影響を及ぼしているこれらの疾病の克服に向けてより多くの投資を行うよう呼びかけている。
カリウキ氏によると、これらの疾病はいずれも診断が難しく、治療に使える薬が少なく、いずれにもワクチンは存在しない。
世界最大級の医療慈善団体の一つであるウェルカム・トラストによると、アフリカは世界人口の15%を占めるものの、世界の疾病負担の25%を担い、世界の研究の生産量は2%にすぎない。
ウェルカム・トラストは、ゲイツ財団および英国政府とともに、AESAの初期資金を提供した。
同基金は、アフリカ各国政府に対し、科学研究にGDPの1%を投資するよう求めている。
(取材:Katy Migiro、編集:Tim Pearece。慈善部門であるトムソン・ロイター財団の名称の明記をお願いします。同財団は人道ニュース、女性の権利、汚職、気候変動を取り上げています)
本記事は Trustとの提携により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムによる見解の支持を意味するものではありません。
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著者:Katy Migiroはトムソン・ロイターの東アフリカ特派員です。
写真:シエラレオネ東部の赤十字施設で、隔離区域に入る前に防護服を着用する医療従事者。REUTERS/Baz Ratner。

