インドの水危機を解決する5つの方法

インドの水危機を解決する5つの方法
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インドに来て以来、私は3種類の水を利用してきました。水道水はたいてい屋根の上のタンクから供給され、主に食器洗いやシャワーに使います。浄水は野菜を洗ったり調理に使ったりし、ミネラルウォーターはボトルやディスペンサーから飲みます。

また、給水車(何百万もの家族が利用しています)もあり、水不足の際に水を届ける大型トラックや、路上で水を売る人々もいます。

飲料水へのアクセスは、 インドが抱える最大の課題の一つであり続けています。人口増加、急速な都市化、農業・エネルギー・産業による水需要の拡大が、この問題を日々深刻にしています。

飲料水へのアクセスは、何よりも公衆衛生と家庭の健康に関わる問題だと認識されています。ユニセフによると、インドでは総人口のわずか4分の1しか敷地内で飲料水を得られず、国内の疾病のほぼ4分の3は水供給の汚染が原因です。

フランス、チェコ共和国、モロッコ、ガボン、南アフリカ、インドで水分野に30年以上携わってきた私は、自治体やすべての関係者と緊密に協力することこそ、都市や産業の期待とニーズに応える革新的で持続可能かつ公平な解決策を実現するうえでの最大の課題だと確信しています。

場所や状況を問わず、すべての人が水を利用できるようにするには、水分野が満たすべき主な要件は5つあると考えます。

既存の資産を最大限に活用する

インドの水道事業者の第一の使命はおそらく、水の生産・処理施設、水道網、貯水池など、既存のインフラを最適化することです。基本的な考え方は、新たなインフラの建設を待つのではなく、同じ能力を活用しながら、より多くの人々に水を供給することです。既存サービスの対象範囲を広げるには、効率的な運営が欠かせません。

例えば、2006年からカルナータカ州で、フブリ・ダールワード、グルバルガ、ベルガウム各市との業績契約の一環として、世界銀行と連携し、以前はせいぜい週に数時間しか給水を受けられなかった18万人に、24時間の給水を実現できました。

負担可能な料金を実現するためにサービスを調整する

官民連携では、資産の所有権は公共部門に残り、何よりも公共部門が料金を定めます。主な課題の一つは、各戸の接続費用を負担可能な水準にし、最も貧しい人々にとって料金が過大にならないようにすることです。

フブリ・ダールワード、ベルガウム、グルバルガの各市では、市当局および世界銀行と協力し、すべての人が負担できる水道網への各戸接続料金を実現する解決策を考案しました。

地域に根ざした顧客サービスをつくる

選挙で選ばれた代表者と連携し、すべての市民向けのサービスを設計することは、地域住民の多くが期待するところでしょう。利用者一人ひとりのニーズを的確に捉え、最適な顧客サービスを提供することは、すべての水道事業者が果たすべき責務です。

例えば、マハーラーシュトラ州ナーグプル市では、オレンジ・シティ・ウォーター(ヴェオリアとヴィシュヴァラジ・エンバイロメント社の合弁会社)の顧客サービス部門内に、新たに「ソーシャル・ウェルフェア・チーム」が設置されました。

チームのメンバーは全員、地域コミュニティ出身のソーシャルワーカーです。各家庭を訪問してオレンジ・シティ・ウォーターの業務を説明し、質問に答えます。また、水道接続の申請、サービスの契約、水供給に関する情報へのアクセスなど、さまざまなサービス業務も行います。

「ソーシャル・ビジネス」の概念を取り入れる

経済危機のさなか、また近年、主流の資本主義への不満が高まるなか、新たなビジネスモデルが生まれています。その中でも特によく知られているものの一つが「ソーシャル・ビジネス」です。

新たなモデルを試すことも水道事業者の課題です。とりわけ、都市周辺部や農村地域に水へのアクセスをもたらす場合はそうです。

そこで2008年、私たちはヴェオリア・ウォーターとグラミン・ヘルスケアの合弁事業を立ち上げました。「ソーシャル・ビジネス」モデルに基づくこのプロジェクトでは、地下水層が浅く、致死的な濃度のヒ素で自然に汚染されているバングラデシュの2つの村に、質の高い給水サービスを整備しました。

新サービスの利益は、配水網の拡張や同様のプロジェクトの立ち上げに再投資されます。このモデルにより現在、ゴアルマリとパドゥア・ユニオンの村々では2,600人以上が飲料水を利用できます。

利用者と対話し、意識を高める

技術的な専門知識はプロジェクトの根幹にありますが、地域住民がサービスの恩恵を最大限に受けるには、水の適切な使い方を伝えることが不可欠であるにもかかわらず、社会的な支援が欠けていることが少なくありません。

例えば、水、適切な衛生習慣、健康の関係を伝えることは、私たちが果たすべき主な責任の一つであるはずです。

飲料水へのアクセスは、富裕層も貧困層も、インドの誰もが直面する課題です。水道の蛇口から加圧された飲用可能な水を、週7日、1日24時間供給することで、誰もがこの貴重な資源を等しく利用できるようになります。その意志さえあれば、実現可能です。

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著者:パトリック・ルソーはヴェオリア・インディアの最高経営責任者です。

画像:2014年6月30日、インド西部アーメダバード市のモスクで、ラマダンの聖月初日、イフタール(断食明けの夕食)用の飲料水を集めるため、列に並んでバケツを持つ少年たち。ロイター/アミット・デーヴ

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