この中国のテクノロジー大手、今や時価総額でフェイスブックを上回る

A girl walks past WeChat mascots inside TIT Creativity Industry Zone where Tencent office is located in Guangzhou, China May 9, 2017. Picture taken May 9, 2017. REUTERS/Bobby Yip - RC12AA19C0C0
Thanks to Tencent, Pony Ma overtook Alibaba’s Jack Ma to become the richest person in Asia.Image: REUTERS/Bobby Yip
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フェイスブックはもはや、世界で最も価値の高いソーシャルネットワークではない。

中国のテクノロジー大手テンセントは、株価が押し上げられ、四半期業績が予想を上回ったことを受けて上場企業として初めて時価総額が5,000億ドルを超えるアジア企業となった。その過程で、時価総額による世界上位5社からフェイスブックを押しのけた。

Image: ブルームバーグ

しかし、世界最大のオンラインゲーム企業であり、メッセージングサービスのウィーチャットが約10億人のユーザーを抱えているにもかかわらず、テンセントは中国以外ではあまり知られていない。

しかし、状況は間もなく変わるかもしれない。同社は海外での新たな成長機会を探しており、マレーシアがウィーチャットのモバイル決済アプリを導入する最初の海外市場となる見込みだ。

テンセントの台頭

中国は世界で最もインターネット利用者が多い国だが、デジタル監視やオンライン上の匿名性の禁止など、厳しい検閲も行われている。

フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、スナップチャットへのアクセスは制限されているため、テンセントは中国の利用者向けに設計されたソーシャルメディア・プラットフォームを開発した。

1998年、会長兼CEOの馬化騰(ポニー・マーの名でも知られる)らによって共同創業されたテンセントは、当初オンラインメッセージングを事業の中心に据えていたが、その事業領域は拡大を続けている。テンセントの成長を背景に、ポニー・マーはアリババのジャック・マーを抜いてアジア一の富豪となり、現在は世界第14位の富豪で、資産は約460億ドルに上る。「フォーブス」のリアルタイム億万長者ランキングによる。

最初に登場したのは1999年のQQだ。PC向けインスタントメッセージングサービスで、中国の若者が共通の関心を持つ人々と出会い、オンラインで交流する機会を提供した。

ウインクするマフラー姿のペンギンのマスコットで知られるQQは、現在も月間アクティブユーザー数が約8億6,000万人に上り、同時にQQを利用したユーザーは2億6,600万人を超えた。

テンセントの会長兼CEO、ポニー・マーがQQ.comのマスコットと並ぶImage: ロイター/ボビー・イップ

QQに続いて登場したのが、マルチメディア・ソーシャルネットワーキングサービスのQzoneだ。2005年にサービスを開始し、中国最大のソーシャルネットワーキング・プラットフォームとなった。Qzoneでは、写真や動画の投稿、動画のライブ配信、ブログの執筆、日記の記録、ゲームを楽しむことができる。

しかし、テンセントのプラットフォームで圧倒的に人気が高いのはウィーチャットだ。2011年にサービスを開始し、現在の月間アクティブユーザー数は約9億8,000万人に上る。

ウィーチャット(中国本土では微信〈Weixin〉)は、フェイスブックとワッツアップを一つにしたようなソーシャルメディア兼メッセージングアプリだ。ビジネス上の連絡や送金の送受信、モバイル決済、ゲーム、食事やタクシーの注文などにも使われている。

テンセントは、世界で最も人気のあるゲームの一部を所有、または出資しており、「リーグ・オブ・レジェンド」「コール オブ デューティ」「ワールド・オブ・ウォークラフト」などが含まれる。同社のゲーム「王者栄耀」は今年第1四半期に世界で最も収益を上げたモバイルゲームとなった。

Image: スタティスタ

テンセントは通信やゲームに加え、モバイル決済サービスのTenpay、WeChat Pay、QQ Payも運営している。

ウィーチャットで特に人気の機能の一つが「紅包」だ。中国の旧正月に、赤い封筒に入れたお金を家族や友人に贈る習慣にちなんでいる。ウィーチャットのユーザーは、2017年の旧正月期間にデジタル紅包を460億件送った。

昨年、中国の消費者はモバイル決済プラットフォームを通じて5兆5,000億ドルを支出し、若者や女性が利用を牽引した。米国の約50倍に当たる。

テンセントは、クラウドサービスやAI技術にも投資している。同社によると、最近、複数の分野で進展があった。囲碁AI、顔認識、医療画像診断などが含まれる。また、自動運転車(最近ではテスラにも出資)からヘルスケアまで、幅広い分野に投資している。

比較してみるとどうだろうか。

時価総額ではテンセントに追い抜かれたものの、フェイスブックは今なお世界で最も人気の高いソーシャルメディア・プラットフォームであり、ワッツアップとフェイスブック・メッセンジャーも人気を集めている。

Image: スタティスタ

しかし、QQとウィーチャットも引けを取らない(この図表の作成後もウィーチャットの月間アクティブユーザー数は増加し、最新の集計では9億8,000万人に達している)。

興味深いことに、ユーザーがウィーチャットに費やす時間は、フェイスブック、インスタグラム、スナップチャット、ツイッターの合計より長い。3分の1を超えるユーザーが、サービスを1日4時間以上利用している。一方、フェイスブックの平均利用時間は22分だ。

世界市場へ

当初は他のソーシャルメディア企業からサービスの着想を得ていたテンセントだが、同社の成功はシリコンバレーの大手企業から注目を集めている。同社は最近、フォーブスが選ぶ世界の「最も革新的な企業100社」の24位に入った。

さらに、欧米の大手企業と提携し、世界市場へ進出している。アップルは、中国のアプリストアでウィーチャット・ペイを受け付けると発表した(アップルはすでに、中国最大のモバイルウォレットであるアリペイと提携していた)。

テンセントは最近、ユニバーサル・ミュージックと契約を結び、中国で同社の音楽をストリーミング配信することになった。これにより、テンセント・ミュージックは欧米の大手音楽レーベル3社すべてと提携したことになる。

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