アフリカの角でかつてない干ばつが発生。世界は解決に向けて何をしているのか?

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この記事は2023年3月3日に更新されました。初版は2022年7月21日に公開されました。

  • アフリカの角では、平年を下回る降雨が数年続いた後、深刻な干ばつが発生しています。

  • 通常はこの地域の雨季にあたる今後数カ月も、降雨量は少ないと予測されています。

  • ソマリア、エチオピア、ケニアでは約2,300万人が食料不安に直面しています。

  • 国連によると、「人道的大惨事」を防ぐために命を救う支援を提供するには、38億ドルが必要です。

アフリカの角では、ここ数十年で最悪の干ばつが発生しています。東アフリカ地域は、北部のエリトリアからエチオピア、ジブチを経て、ケニアとソマリアの南端まで広がっています。

約エチオピア、ソマリア、ケニアでは2,300万人が深刻な食料不安に直面していると、米国政府の人道情報ユニット(HIU)は伝えています。また、約750万人の子どもが深刻な栄養不良に陥っているとしています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、推定330万人が避難を余儀なくされています。

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この地域では、雨季の降雨量が5季連続で平年を下回っており、ケニアを拠点とする気候監視機関、IGAD気候予測・応用センターは、今後3カ月も降雨量が平年を下回ると予測しています。その場合、この地域では6季連続で雨季が不作に終わる可能性があります。同センターによると、最も深刻な被害を受けた地域では、干ばつの状況は2010~2011年より悪化しており、その時には数十万人が死亡しました。

深刻な干ばつにより、アフリカの角では数百万人が飢餓の危機に直面しています。Image: 人道情報ユニット

エチオピア

HIUによると、2022年1月から9月にかけて、干ばつによりエチオピア国内で約59万人が避難しました。約1,190万人が食料不安に直面し、480万人の子どもが急性栄養不良に陥っています。さらに、推定400万頭の家畜が死亡しました。2020年11月から続く北部ティグライ地域の紛争も、エチオピアの人道状況を悪化させています。

ソマリア

HIUによると、干ばつの影響を受けた地域では約670万人が十分な食料を得られず、180万人の子どもが「深刻な栄養不良」に陥っています。2021年1月以降、干ばつによって100万人以上が国内避難を余儀なくされました。HIUは、300万頭の家畜が死亡したと推定しています。

ケニア

HIUによると、計440万人が食料不安に直面し、干ばつの影響を受けた地域では94万2,000人の子どもが深刻な栄養不良に陥っています。推定250万頭の家畜が死亡しました。しかし、国連は、長期的な国内避難や、エチオピアまたはソマリアへの越境は予想していません。

干ばつにより、ケニアでは推定250万頭の家畜が死亡しました。Image: オックスファム

複合的な要因が引き起こす危機

気候危機、武力紛争、国際的な食料・燃料価格の高騰、そして新型コロナウイルス感染症の影響が重なり、現在の危機を招いています。ロシアによるウクライナ侵攻も、アフリカの角への小麦や肥料の供給に影響を及ぼしました。

「これまでのところ、主に人道支援の強化によってソマリアの飢饉は回避されていますが、収穫物、家畜、収入の大幅な損失により、人々は命に関わる食料と水の不足に苦しみ続けています。地域の物価も過去最高水準にとどまり、多くの人には手が届きません。気候と紛争がこの地域で危険な形で重なり、すでに深刻な人道状況をさらに悪化させています」と、UNHCRの報道官オルガ・サラド・ムル氏は2023年2月末の記者説明会で述べました。

大規模な資金調達の取り組みが進行中

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、「すでに人道的大惨事が進行しており、人道支援を緊急に拡大し、必要な資金を全額確保しなければ、今後数カ月で状況はさらに悪化する」と述べています。昨年は、危機対応に必要な38億ドルのうち、実際に確保できたのは62%にとどまったとしています。

OCHAは、ソマリアだけで26億ドルを求めています。同国では飢饉の脅威が「十分に起こり得る」としています。人口の半数にあたる推定825万人が、命を救う緊急支援を必要としているとしています。

OCHAによると、干ばつ対応は主に米国の支援に依存しており、資金拠出に占める米国の割合はケニアで84%、エチオピアで70%、ソマリアで69%でした。追加の援助国が直ちに連帯を「強化」することが不可欠だとしています。

エチオピアで干ばつにより避難した子どもたち。Image: ユニセフ

WHO、深刻な健康危機を警告

世界保健機関(WHO)によると、アフリカの角地域では複数の感染症の流行が続いています。ソマリアでは毎週300件のコレラ症例が報告されており、エチオピアとケニアでも流行しています。ワクチン接種キャンペーンが行われているにもかかわらず、この地域全体で麻疹の流行が発生しています。

WHOは、緊急事態対応基金(CFE)から1,600万ドルを超える資金を割り当てたとしています。これは、CFEがこれまでに行った最大の資金配分です。しかし、2022年末時点で、要請した1億2,380万ドルのうち、資金が確保されたのはわずか43%だったとしています。

「2022年以降のニーズに対応するには、人道支援を継続することが不可欠です。また、前例のない罹患率と死亡率を抑えるため、追加の資金と資源を迅速に特定する必要があります」とWHOは述べています。

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