米国の若者は親世代に反発しています。ただし、その反発の仕方は、皆さんが想像するようなものではありません。
新たな研究によると、20代後半の米国人が離婚する確率は50%未満です。一方、結婚生活を続けられる可能性は高まっています。
米国の離婚率(1990~2016年、人口1,000人当たり)
グラフが示すように、米国の離婚率は1990年代初頭に低下し始め、その後も全体として下降傾向が続いています。1992年には人口1,000人当たり4.8件でしたが、2016年には3.2件まで低下しました。
離婚率の低下には、ミレニアル世代の結婚に対する姿勢が大きく関係している可能性があります。メリーランド大学の社会学教授、フィリップ・コーエンによる米国コミュニティ調査(ACS)のデータ分析は、若者が前の世代とは異なる選択をしていることを示唆しています。
若くして、置かれた状況にかかわらず結婚したベビーブーマーとは異なり、ミレニアル世代や一部のX世代は、教育を終え、キャリアを築き、経済的に安定してから結婚することを選んでいます。
コーエンによると、結婚率と離婚率はいずれも低下しています。離婚率は結婚件数に対する割合で算出されるため、2008年(ACSがデータ収集を開始した年)から2016年にかけて離婚が18%減少したのは、単に結婚件数が減ったためではありません。このことは、現代の夫婦関係が10年前より長続きしていることを示唆しています。
過去との決別
ベビーブーマー世代では、結婚して離婚し、時には60代や70代になっても同じことを繰り返す傾向があり、婚姻関係の破綻率が異例に高くなったとコーエンは述べています。「グレー離婚」の割合は過去10年間で安定したものの、同じ年齢だった過去の世代と比べると、依然としてはるかに高い水準です。
コーエンによると、ミレニアル世代は前の世代より良い結婚の選択をしています。彼は、「現在結婚する人々の多くは、以前より恵まれた立場にあります。双方の学歴が高く、社会的にも経済的にも安定しており、いずれも結婚生活が長続きするうえで好材料です(たとえ社会の不平等が拡大することになっても)」と説明しています。
結婚率が低下する一方で、同棲するカップルは増えています。米国では、結婚前に一緒に暮らすことを選ぶカップルや、結婚そのものを選ばないカップルが増えています。
研究によると、現代の同棲関係は以前より安定性に欠けています。
コーエンは、貧困層や学歴の低い層の米国人カップルの多くが同棲し、結婚しない選択をしていると指摘します。
結婚する人は、年齢が高く、経済的に余裕があり、学歴も高い傾向にあります。「結婚は、生活状況にかかわらず誰もがするものではなく、ますます地位を得た証しになっています」と、彼はブルームバーグに語りました。
下降傾向
大西洋を挟んだ向こう側でも、同様の傾向がイングランドとウェールズで見られます。離婚率は2000年から2004年まで毎年上昇した後、米国と同じように低下しました。
英国の国家統計局によると、1993年にピークを迎えた異性カップルの離婚率は、現在、1973年以来の最低水準にあります。しかし、高齢者の離婚率は逆方向に向かっており、2017年には、それまでのピークだった1993年を上回りました。
近年、高齢者の結婚率は上昇していますが、若いカップルの結婚率は低下しています。イングランドとウェールズでは、統計上、45~49歳の男女が最も離婚しやすい年齢層です。
米国と同じく、イングランドとウェールズでも、結婚に「ノー」と言う若者が増え、結婚するカップルも人生のより遅い時期に「誓います」と言うようになっています。



