中国は新たな世界大国なのか?ダボスからの視点

A man waves a Chinese flag as Pope Francis leads his Sunday Angelus prayer in Saint Peter's square at the Vatican July 17, 2016. REUTERS/Tony Gentile - RTSICWA
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米国や欧州の一部で保護主義が検討され、グローバリゼーションと自由貿易が脅かされるなか、中国は新たな世界秩序のリーダーとなり得るのだろうか。

事実を見てみよう。人口13億人の中国は、近年、世界第2位の経済大国となった。IMFによると、2016年の世界経済の成長に39%寄与し、世界経済における影響力も高まっている。今週開催される世界経済フォーラム年次総会に習近平国家主席が参加したのは、中国の国家主席として初めてのダボス訪問であり、世界情勢への関与を強めていることの表れと受け止められている。

冒頭の演説で習近平氏は、満員の会場に向かい、中国人は「時代のリーダー」だと語った。中国は一部の人々だけでなく、すべての人々に恩恵をもたらすグローバリゼーションを実現する用意があると述べた。「各国の人々は私たちにそれを期待しており、時代のリーダーとして、これは私たちが避けて通れない責任です」と語った。

習近平氏は自由貿易をめぐる世界的な発言者としても存在感を示した。ドナルド・トランプ米大統領が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱方針を発表してからわずか2カ月後の演説で、習氏は、多国間貿易協定を脅かす保護主義を退け、相互につながる成長がもたらすウィンウィンの可能性を受け入れるよう各国に呼びかけた。

「開かれた世界経済の成長に取り組むべきです」と習氏は述べた。「貿易戦争で勝者となる者はいません。」

中国の拡大を恐れる必要はまったくないと、今週ダボスで講演した実業家のジャック・マー氏は言う。むしろ中国の台頭は大西洋の両岸にとって恩恵となる可能性があり、安定性を増す経済へ米国が商品を輸出する機会をもたらすと見るべきだ。マー氏は、中国の電子商取引大手アリババ・グループの創業者で、同社は今や世界最大の小売業者とみなされている。昨年、ウォルマートを上回り。

台頭しているのは中国の政治的・経済的影響力だけではない。クリーンエネルギー分野も成長している。ダボスでの演説で習氏は、各国に排出目標を堅持し、パリ協定などの国際的な合意を尊重するよう求めた。

これは空疎な言葉ではない。この10年で中国はグリーンエネルギー分野で目覚ましい進展を遂げ、1,000億ドル超を投資し、再生可能エネルギーへの投資額は、10年余り前の30億ドルから増加した。

米国が世界経済の筆頭大国としての地位を保てるかどうかが問われるなか、世界は台頭する中国を受け入れる準備ができているのだろうか。

多極化が進む世界において、その答えは明確ではないと、経済学者のヌリエル・ルービニ氏はダボスの聴衆に語った。

「中国は世界のリーダーではありません。世界で台頭する大国の一つです。」

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