上海では、急速に滑降が進んでいる。少なくとも、上海市浦東新区に大規模な屋内スキーリゾートを建設しようとしている小売大手マジド・アル・フッタイムの狙いはそうだ。
ウィンタスター・上海と名付けられたこのスノーパークは、アラブ首長国連邦の同社を代表するリゾート、スキー・ドバイをより大きく、新しく、手の込んだ施設にしたものだ。新リゾートの規模はドバイの施設の3倍となる。
上海のエンターテインメントシーンに加わる未来的な施設
ウィンタスターは世界最大の屋内スキーリゾートとなる見込みで、現在最大の座を占める中国北部の都市ハルビンにある万達室内スキー・ウィンタースポーツリゾートに取って代わる。
敷地面積は9万平方メートル(約100万平方フィート)で、傾斜の異なる3つのコースと、スキーやスノーボードで滑降したくない来場者向けの25種類のアクティビティを備える。2017年の白書によると、中国の人口のかなりの割合がこの範疇に入る可能性がある。スキーをしたことがあると答えた人は、13億8,000万人の中国国民の1%未満だった。
このリゾートは、消費意欲のある中間層の拡大によって生まれた新興エンターテインメント市場を取り込もうとする、新たな取り組みの一つだ。
2002年と2020年の中国の中間層人口(百万人)
市場改革を経て、中国は比類ない経済成長を遂げ、豊かな中間層が生まれた。この中間層は過去20年間で指数関数的に拡大している。
中間層に分類される人の数は、2002年の8,000万人から増加し、2020年までに7億人に達すると予測されている。
全国的な生活水準の向上により、6億人以上が絶対的貧困から抜け出し、国民全体の消費習慣も変化した。スポーツやエンターテインメントを含め、人口の変化するニーズに応える新たな市場が次々に生まれている。
五輪熱
新設されるウィンタスター・上海屋内スキーリゾートの3コースのうち1つは、オーナーによれば「五輪選手の練習に適した水準」だという。中国政府は、ウィンタースポーツの参加者を2025年までに3億人に増やすことを目指している。中国が初めて冬季五輪を開催する2022年北京冬季五輪は、関心を高める大きな要因となる可能性がある。
政策担当者は学校への助成金を用意し、600カ所の新たなアイスリンク建設などの取り組みを支援するため、民間部門の参加を促している。フィギュアスケートやスキーで金メダリストが誕生するかどうかは、まだ分からない。



