環境省の報道官は木曜日、悪天候がスモッグ削減に向けた中国の取り組みを妨げており、同国の大気汚染対策は「膠着状態」に陥る恐れがあると述べた。
3月には中国北部の一部地域で大気汚染が4分の1以上悪化し、4月後半には同地域が再びスモッグに見舞われた。生態環境部(MEE)は、その原因を大気の循環が弱かったことにあるとしている。
「先月の北京の気象条件は、風が弱く、雨が少なく、気温が高く、過去6年間で最悪でした。しかし、汚染の平均値は過去5年間と同じ水準にとどまりました」と、生態環境部(MEE)の報道官、劉友賓氏は定例記者会見で述べた。
「毛主席が著書『持久戦について』で述べたように、大気汚染対策は膠着段階に入りました。……私たちの取り組みは不利な天候に打ち消されることもあり、天候の制約を振り切ってこの戦いに勝つには時間がかかるでしょう」と同氏は付け加えた。
中国は、製鉄所や石炭火力発電所などの大規模な汚染源に基準の引き上げと技術の更新を強制し、法令違反をしていた小規模事業者も数千社閉鎖した結果、2013~2017年の大気質目標を達成した。
劉氏によると、中国は2017年に小規模で「分散型」の汚染源を最大6万2,000カ所閉鎖した。肺に入り込む微小粒子状物質PM2.5の総排出量の約30%を、これらが占めていたという。
しかし専門家は、中国のスモッグ対策はさらに難しくなっていると警告している。発電所の排出ガス脱硫のような比較的取り組みやすい対策が完了し、大気質の改善が頭打ちになり始めているためだ。
対策の主な焦点はPM2.5濃度の低減に置かれてきたが、専門家は当局に対し、中国北部で増加しているオゾンなど、ほかの有害な大気汚染への対策も求めている。
「取り組みやすい対策は非常にうまく進められましたが、今はさらにやるべきことがあります」と、北京大学光華管理学院で環境統計学を専門とする陳松渓氏は述べた。
「都市部では自動車を抑制しなければなりません。これまでこの点での対策はほとんどありません。ドライバーの反発が非常に強いからです」と同氏は付け加えた。
取材:徐木魚、デビッド・スタンウェイ 編集:ジョセフ・ラドフォード

