インドの埋め立て地から大量のプラスチックを摂取するアジアゾウ

Two Asian elephants in a forest
Consumption of large amounts of plastic waste has killed about 20 elephants in Sri Lanka in the past eight years.Image: Unsplash/paweldotio
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  • 新たな研究によると、インド・ウッタラーカンド州の絶滅危惧種アジアゾウは、プラスチックを含む人間のごみを摂取している。

  • 森林と人間の居住地が接する場所や、ゾウが餌を食べる場所の近くにあるごみ捨て場に、プラスチックごみが見つかるためだ。

  • ゾウのふんを介してプラスチックが森林に持ち込まれると、ほかの種がそれを口にして被害を受ける可能性がある。

  • 大量のプラスチックごみを摂取したことで、過去8年間にスリランカで約20頭のゾウが死んだ。

  • 科学者らは、廃棄物管理を改善すれば問題の軽減に役立つと述べている。

社会性が高く、絶滅の危機に瀕しているアジアゾウ(Elephas maximus indicus)は、メスが率いる群れで暮らす。野生で得られる草や、木の根、樹皮、葉などに加え、世界自然保護基金によると、米やバナナのような人間が栽培した食べ物も好む。

残念ながら、こうした栽培食品やほかの食品の残りかす、さらにその包装材が、ゾウの森林生息地と人間の居住地が接する場所の近くにあるごみ捨て場で見つかる。空腹のアジアゾウは食べ物やプラスチック包装材、食器などのごみをむさぼり食う。こうしたプラスチックやその他の人間由来のごみは、ゾウのふんを介して森林へ運ばれる。

今年初め、AP通信は、大量のプラスチックごみを摂取したことで、過去8年間にスリランカで約20頭のゾウが死んだと報じた。

「死後検査で確認できたのは、ポリエチレン、食品包装材、プラスチック、その他消化できないもの、そして水だけでした。ゾウが通常食べて消化する食べ物は見当たりませんでした」と、野生動物獣医師のニハル・プシュパクマーラ氏はAP通信の取材に語った。

新たな研究が『Journal for Nature Conservation』に掲載された。題名は「インド・ウッタラーカンド州の森林景観におけるアジアゾウのプラスチック摂取」。科学者チームはインド・ウッタラーカンド州の森林内とその周辺でふんのサンプルを採取し、同地の絶滅危惧種アジアゾウがプラスチックを含む人間のごみを摂取していることを確認した。

「人間由来の各物品を特定・測定し、プラスチックとその他の人為起源廃棄物に分類した。ゾウのふんのサンプルの約3分の1(32%)から、人為起源廃棄物が確認された」と研究は述べている。

ゾウはふんを通じて種子を散布する。しかし、餌がプラスチックで汚染されていると、この自然の営みが、広く存在し有害な汚染物質を野生の環境へ運び、ゾウや森林に暮らすほかの生き物の健康を脅かすと、ニューヨーク・タイムズ紙は報じた。

研究の筆頭著者であるギタンジャリ・カトラム博士は、ジャワハルラール・ネルー大学で博士課程に在籍中、インド北部ウッタラーカンド州でトレイルカメラを使い、ゾウがごみを摂取する様子を捉えた。博士と同僚らは、生態学研究を行う非営利団体ネイチャー・サイエンス・イニシアチブとともに、ふんのサンプルも採取した。

ジム・コーベット国立公園に近いコトドワール付近の、ごみ捨て場や森林の近くで採取したふんは、すべてプラスチックが検出された。そこで採取されたゾウのふんに含まれていたごみの85%はプラスチック製で、その大半はプラスチック製の食器、食品容器、包装材、袋だった。

ゾウのふんを介してプラスチックが森林に持ち込まれると、ほかの種がそれを食べて胃を満たし、「物理的損傷」を引き起こす可能性があると、研究に関与していないカロリーナ・モンマニー・ガルツィア氏は述べた。同氏は、アルゼンチン国立科学技術研究評議会の独立研究者アグスティナ・マリシア氏とともに活動している。ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

「連鎖的な影響があります」とカトラム氏は述べた。ニューヨーク・タイムズ紙が伝えた。

プラスチックを摂取すると、フタル酸エステル、ポリスチレン、ビスフェノールAなどの有害化学物質が、ゾウやほかの動物の消化器系に入り込む。

カトラム氏は、ゾウやほかの動物がプラスチックを摂取する頻度を減らすには、インド政府による廃棄物管理と、容器に食品ごみが残っていないか一人ひとりが時間をかけて確認することの両方が重要だと指摘した。

「プラスチックの過剰な使用が、環境やそこに生息する生物にどのような影響を与えているのか、私たちは気づき、理解する必要があります」とマリシア氏は述べた。ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

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