2005年、中国は米国と欧州連合(EU)を追い抜き、世界最大の汚染国となった。「 グローバル・コモンズ(地球規模の共有財) 」という概念では世界全体が被害を受けることになるが、最も深刻な影響が表れているのは、上海から天津に至る中国の都市部である。例えば、中国の大気汚染は 2010年に120万人の早期死亡の一因となったと推計されている。
世界各国の指導者は、こうした統計を根拠に、 中国に気候変動への取り組みを強化するよう求めている ( 実際に中国はそれを行っている)。しかし、この汚染の責任は中国だけにあるのだろうか。それとも、世界の他の国々にも果たすべき役割があるのだろうか。
昨年の国連気候変動サミットに先立ち、ニューヨークで30万人以上の人々が街頭に繰り出した「 People’s Climate March」の直後、 Carbon Brief の記事が、まさにこうした主張を展開した。「Made in China」と書かれた衣類や製品を持っていれば、 あなたも中国の汚染の一部について責任を負っている。その理由は、2012年の中国の総排出量のうち16%が輸出向け製品の生産に充てられたことにある。
出典:Carbon Brief
英国を例に、これらの数字を文脈に当てはめてみよう。2012年、英国が中国から輸入した製品には、約90億トンのCO2排出量が含まれていた。これは中国の年間総排出量のおよそ1%に相当する。
同じ月、 Carbon Brief が記事を掲載したのと同じ時期に、 Slate は、同様の指摘を行う記事を 掲載した。中国の1人当たり排出量(海外市場向けの製品を生産する工場などによる排出を含む)を見るのではなく、筆者は中国の平均的な国民が負う排出量に焦点を当てた。その答えは、世界平均をわずかに上回る程度だが、米国や日本の国民の水準にはほど遠いというものだ。
中国は気候変動との闘いにおいて自らが大きな役割を担っていることを認識しており、すでに正しい方向への一歩を踏み出している。では、私たちはどうなのか。
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執筆者:Stéphanie Thomsonは世界経済フォーラムの編集者である。
画像:2011年1月18日、マサチューセッツ州エバレットのコストコの店舗で、「Made in China」と書かれた家具の箱。北京は月曜日に米国企業との間で6億ドル相当の取引を発表する一方、米上院議員らは、通貨を「操作している」として中国に厳しく対応するよう議会に求めた。中国の胡錦濤国家主席の来訪を前に、貿易問題をめぐる緊張が浮き彫りになった。ロイター/Brian Snyder




