ダボス会議のアンゲラ・メルケル氏:壁ではなく、世界的な協力が必要

Angela Merkel, Federal Chancellor of Germany speaking during the session Special Address by Angela Merkel, Chancellor of Germany, at the Annual Meeting 2018 of the World Economic Forum in Davos, January 24, 2018. Copyright by World Economic Forum / Ciaran McCrickard
Angela Merkel at Davos 2018: 'Have we learned the lessons of history?'Image: Ciaran McCrickard
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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は多国間主義の重要性を強調し、歴史上最も暗い時代から私たちは学んでいないと警告した。

第一次世界大戦の終結から100年がたち、メルケル氏は、指導者たちはあの大惨事へ「眠ったまま歩み入った」と述べた。

「私たちは本当に歴史の教訓を学んだのでしょうか。実際には、学んでいません」と、ダボス会議の全体会合で同氏は語った。第二次世界大戦後に欧州を再建し、国際機関を形づくった多国間主義の精神は、いま脅威にさらされていると述べた。

「ポピュリズムの台頭を目の当たりにし、社会の雰囲気も状況も分断が深まっている」と同氏は語った。

移民などの課題に取り組むにあたり、メルケル首相は孤立ではなく協力を呼びかけた。

「ローマ帝国の時代から、中国の万里の長城の時代から、私たちは知っています。外に対して閉ざしても、国境を守る助けにはなりません。近隣諸国との良好な協力、適切で実効性のある、守られる合意も必要です。」

首相はまた、欧州には移民危機の根本原因に対処し、開発途上にある国々と「パートナー」となる責任があると述べた。

「私たちは父権主義的なアプローチを望んでいません。アフリカと対等な立場で向き合いたいのです。これは開発と協力に向けたまったく新しいアプローチです。彼らを支援し、パートナーになりたいのです。」

首相はまた、欧州連合(EU)が外交・防衛政策でより積極的な姿勢を取ることを示唆した。

「より大きな責任を担い、自らの運命を自分たちの手で切り開く必要があります」と同氏は述べ、この問題についてEU内で大きな「収れん」が見られたと付け加えた。

演説ではデジタル経済も大きなテーマとなった。欧州最大の経済を擁するドイツは、現在力強い成長と過去最低の失業率を享受しているが、大規模なデジタル化のなかで長期的な課題があると首相は述べた。

「うまく対応できなければ、過去と同じようにラッダイト運動が起こるでしょう」と同氏は述べた。「データは21世紀の原材料になります」。それに伴い、経済への包摂からプライバシーまで、複雑な課題が生じる。EUは「共通デジタル市場」へ移行すると同氏は語った。

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