デジタル変革は企業や社会にとって強力な手段です。しかし、アフリカ経済の多様化により、この地域はデジタル時代の変革の波である第4次産業革命を取り入れるうえで、さらなる課題に直面しています。増加する若年層の失業、商品価格の低迷、気候変動、重要インフラの不足など、さまざまな障害があります。厳しい環境のなか、企業は適応し、成長を後押しする新たな機会を切り開く必要に迫られています。
それでも、GEやマースクなどの多国籍企業はこの地域で事業を拡大し続け、地元企業も国際的に成長しています。世界のメガシティ(人口1,000万人を超える都市圏)のうち7つを擁し、毎年何百万人もの若者が労働市場に加わるアフリカは、インフラや製造業などへの投資に適した土壌です。
こうした組織のリーダーたちは、新たなテクノロジーの課題や選択に直面しています。影響を受けない業界はありません。クラウドなど新たなプラットフォームへの移行、モバイルプラットフォームを含むグローバルな接続性の確保、増え続けるデータの安全な管理と活用には、いずれも注力が必要です。
デジタル企業への転換
持続可能な成長を実現するには、新たなテクノロジーやトレンドに対応できるよう、事業の俊敏性と革新性を高める必要があります。
たとえば鉱業界では、爆破作業へのデジタル技術の活用が進んでいます。手作業ではなくソフトウェアで爆破を制御することで、化学企業や鉱山会社は爆破から可能な限り高い成果を得ています。商品価格が低迷するなか、こうした取り組みは競争力の維持に役立つとともに、鉱山労働者の安全性も高めています。
サハラ以南アフリカの成人のうち、銀行口座を持つのはわずか34%であるため、金融面での自立支援は人々の暮らしに大きな変化をもたらし得ます。モバイルバンキング企業のWIZZIT Internationalは、クラウド技術を取り入れ、モバイルバンキング・プラットフォームの利用範囲を広げました。WIZZITは、消費者がATMや販売時点情報管理(POS)端末を利用できるカードに対応し、リアルタイムの個人間送金や資金移動を可能にしています。
同社はクラウドベースのプラットフォームを活用して国際的な事業範囲を広げ、サービスコストを抑えて、より広い市場にサービスを提供しています。2005年に南アフリカで設立されたWIZZITは現在、提携銀行を通じて、3大陸11カ国の600万人を超える顧客にサービスを提供しています。
未来のデジタル企業
アフリカでは多くの人々が、ブロードバンド料金に給与の10倍の割合を支払っているため、すべての人にインターネットアクセスを提供することも、持続可能な未来を築くうえで重要です。
この課題に取り組む施策には、コカ・コーラが自動販売機から無料Wi-Fiを提供する取り組みや、コネクティング・アフリカがあります。これはBTの衛星サービスを利用して、アフリカ13カ国の遠隔地にある村に無料ブロードバンドを届け、子どもたちが社会から孤立するのを防ぐプログラムです。スキルや研修、教育へのアクセスを提供するこうした施策は、小規模事業者が成長を始める機会も生み出します。
デジタル社会における信頼
デジタル経済では、信頼が顧客を引きつけます。しかし、デジタルリスクとデジタルの機会は表裏一体です。デジタル企業には多くの機会がある一方、連携の拡大からデータ利用の増加まで、セキュリティリスクもさらに広がります。
デジタルセキュリティは技術上の問題にとどまりません。ネットワークでつながる世界で事業を行ううえで欠かせない要素であり、より広範な戦略計画に組み込む必要があります。
とりわけアフリカでは、世界が急速に変化しています。企業だけでなく地域社会も持続可能な未来を築くうえで、デジタルが持つ驚くべき可能性を、私たちは未来に向けて取り入れる必要があります。
開示情報:Wizzitとコカ・コーラはBTの顧客です

