インドは、 五価(5種混合)ワクチン を2015年までに国内の全地区で普及させることを約束しました。五価ワクチンの構成成分としてHibワクチンを導入することで、インフルエンザ菌b型による侵襲性肺炎や髄膜炎を予防できます。複数の研究(Wattら、Rudanら)による推計では、ワクチン接種前、インドでは5歳未満の子どもにHib肺炎の新規症例が年間215,000件発生し、その結果61,000人が死亡していました。
インドで五価ワクチンを段階的に導入する決定は、国家予防接種技術諮問グループの勧告を受け、2009年に保健・家族福祉省が行いました。その後、 Gavi: the Vaccine Alliance が、五価ワクチン導入を支援するため、1億6,500万米ドル相当の資金提供を決定しました。
2014年10月29日、マディヤ・プラデーシュ州のシヴラージ・チョウハン州首相が、州内で五価ワクチン接種プログラムを開始しました。同州は国内最大級の州の一つで、年間出生数は約200万人です。もう一つの大州ラジャスタン州(年間出生数180万人)でも、間もなく五価ワクチンの導入が始まる予定です。今回の段階では12州でワクチンを導入し、続く2015年の第2段階ではさらに16州が導入します。現在の計画では、五価ワクチンを国内のすべての村に行き渡らせる普及拡大が、2015年第3四半期までに完了する予定です。
普及拡大計画では、保健システムの改善、すなわちコールドチェーン、供給体制、予防接種後の有害事象の報告・調査、社会動員の強化が求められています。保健・家族福祉省の直接的な監督・モニタリングの下、 世界保健機関、 UNICEF 、 UNDP などのパートナー機関が実施するGaviの保健システム強化助成金は、五価ワクチンおよびすでに使用中または導入予定のその他の新ワクチンの普及拡大プログラムを促進します。
GAVIアライアンスの支援対象である低・中所得国73か国は、すでにすべて五価ワクチンを導入しています。今年7月に南スーダンが、Gavi対象国の中で最後にワクチンを導入しました。2000年以降、世界の最貧困地域では4億4,000万人を超える子どもが五価ワクチンの接種を受けています。
インドの人々は今、2015年に期待を寄せています。同省が、不活化ポリオワクチン、ロタウイルスワクチン、風疹ワクチン(麻疹・風疹ワクチン)という新たなワクチンを導入し、五価ワクチンを全州に普及させ、さらに成人向け日本脳炎ワクチンを導入するという約束は、感染力が非常に強い一方でワクチンによる予防が可能な疾病から、未来の国民の命を救うためのものです。
以下との協力により掲載: Impatient Optimists
著者:Raj Ghoshは、India Vaccine Deliveryの副所長であり、インドおよび南アジア地域で予防接種とワクチン供給に20年以上携わってきた公衆衛生医師です。
画像:2008年8月5日、インド北東部の都市シリグリ郊外で、予防接種プログラム中に医療従事者が「Pneumovax」ワクチンの瓶を掲げている。REUTERS。

