インドの再生可能エネルギーの潜在力を最大限に引き出す5項目の計画

A private security guard walks between rows of photovoltaic solar panels inside a solar power plant at Raisan village near Gandhinagar, in the western Indian state of Gujarat, February 11, 2014. India said on Tuesday it was investigating U.S. policies supporting solar panel makers, the latest move in an escalating row over renewable energy that has worsened already strained ties between the two countries. REUTERS/Amit Dave (INDIA - Tags: POLITICS BUSINESS ENERGY TPX IMAGES OF THE DAY) - GM1EA2B1RUN01
India has a huge unmet demand for electricity - and renewable energy has to play a huge part.Image: REUTERS/Amit Dave
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インドの電力部門の年間発電量は約1兆2,000億kWhで、1人当たりに換算すると約1,000kWhです。世界的に見ても明らかに低い水準で、中国の約4分の1、米国の約13分の1です。

この統計は、インドで電力需要が依然として大きく満たされていないことを示しています。さらに、インドは大規模経済の中で最も急速に成長している国です。この成長ペースを維持するには、2030年までにエネルギー生産量を2倍にしなければならない可能性があります。電力部門の供給能力を高める措置が必要ですが、従来のように大量の炭素を排出する化石燃料主導の成長路線を進む余裕はほとんどありません。

気候変動や大気汚染の深刻な影響に対する世界的な認識が高まっています。すべての国が炭素排出量を削減しなければならず、インドも例外ではありません。今後を見据えると、再生可能エネルギーは明白な代替策です。インドはエネルギー構成の転換に努め、追加される発電能力の大半を再生可能エネルギーで賄う必要があります。再生可能エネルギーは、ごく近い将来、化石燃料由来のエネルギーよりも安価になると推定されています。手頃な価格とラストマイルの供給が大きな課題であるインドのような発展途上経済にとって、その重要性はさらに高まります。

この4年間でインドの再生可能エネルギーの発電能力は大幅に増加しましたが、この勢いを保つには具体的な措置が必要です。何よりも重要なのは、再生可能エネルギーをより多く受け入れながら、その変動性という主要課題に対処できるよう、送電網の管理を改善することです。再生可能エネルギーが供給全体に占める割合が高まれば、出力の変動は現実的な懸念となりますが、それが現実になるまでにはまだ時間があります。今後インドが再生可能エネルギーの潜在力を最大限に活用するための5項目の行動計画を以下に示します。

1)太陽光と風力のハイブリッド化を促進し、補助サービス市場を構築する

風力と太陽光を組み合わせたハイブリッド発電所の相乗効果により、発電量の変動を抑えられます。ハイブリッド事業は設備利用率も大幅に高くなり、出力変動の課題を実質的に解消できます。送電線を共有するコストを削減できることも利点です。補助サービス市場は、変動するエネルギー供給を安定させるバックアップサービスを提供します。ドイツは600万人分の需要を賄うのに十分な蓄電容量をすでに備えています。これにより送電網を支えていますが、インドにはそのような設備がありません。この分野だけでも、改善の余地は非常に大きいのです。

2)送電インフラを強化する

電力が豊富な州から不足している州へ、大量の電力を広大な距離にわたって迅速かつ効率的に送るには、高圧送電線への投資を増やす必要があります。蓄電ソリューションが十分に発達していない状況では、これはとりわけ重要です。

3)デジタル化に投資する

送電網の運用を最適化し、消費者の行動にも影響を与える先進的なソフトウェアソリューションには、大きな可能性があります。例えば、デマンドレスポンス・プログラムを設ければ、送電網で利用できるエネルギーが増える時間帯に、産業界が電力負荷を移すよう促せます。これにより、ピーク需要が抑えられます。デマンドレスポンス・プログラムは再生可能エネルギーにとってコスト負担にはならず、それ自体が実証済みのビジネスモデルです。

4)蓄電池ソリューションを開発する

蓄電池のコストは急速に低下し続けており、再生可能エネルギーの発電量の変動を管理するうえで、蓄電池はますます重要な手段となります。送電網の運用者は、需要が低いときに再生可能エネルギー事業で発電された電力を大規模な蓄電池システムに貯め、需要が増えた際にその電力を速やかに送電網へ供給できます。

5)配電会社を立て直す

インドでは、発電された電力のほぼ4分の1が送電中に失われています。配電会社(インドでいうディスコム)が時代遅れのインフラを使っているため、送電線の故障や漏電に加え、容量不足で過負荷の変圧器が生じています。監視体制の弱さとずさんな保守基準により、電線への不正接続や盗電が頻発しています。その結果、ディスコムの財務状況は悪化し、顧客から料金を適時に回収できないことで、さらに深刻化しています。これが電力のバリューチェーン全体に負の連鎖を引き起こします。ディスコムを再生するには早急な改革が必要です。民営化と自律性の拡大が解決策となる可能性があります。インフラの更新に投資し、収入回収を強化する行動計画を策定することが喫緊の課題です。

今日、再生可能エネルギーの重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。インド経済の3つの重要な目標、すなわち急速な成長、汚染への対処、気候変動に関する国際的な約束の履行を同時に支えるからです。当然ながら、この分野は政策上の注目を集めており、インド政府はその潜在力を最大限に引き出すため、さまざまな促進策に取り組んでいます。しかし、現状に満足することなく、依然として不十分な点や支援が必要な分野を見極め、上記のような戦略的介入を通じて、できるだけ早く課題を解決する必要があります。子どもたちには、より緑豊かで安全な地球を残す責任があります。再生可能エネルギー部門の力強い発展は、このビジョンの実現に大きく貢献するでしょう。

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