中国のある都市では、犬の飼い主に信用スコア制度を導入した。減点が重なると、飼い主は愛犬を取り上げられることもある。
山東省の済南市では、2017年から犬の飼い主を対象に12点制を運用している。犬のふんを片付けない、リードを付けずに歩かせるなど、適切な飼育を怠った場合は罰金が科され、点数が差し引かれる。
これは、2014年に中国政府が導入した制度(中国語リンク)に似た規制制度だ。中国の全国的な社会信用制度の結果、4月時点で、飛行機の利用を禁じられた人は1,100万人を超え、国内の高速鉄道の利用を禁じられた人も約400万人に上る。上海など一部の都市も、より良い行動を促そうと独自の信用スコアを導入している。政府に加え、アリババなどの中国のテクノロジー大手も、アリババやテンセントなど、買い物の行動やオンライン上の信用度を評価する独自の信用スコア制度を構築している。
済南市の社会信用スコアには、2007年から施行されている犬に関する規則(中国語リンク)が反映されているが、犬の飼い主向けの信用スコアを導入した昨年、市は要件を改定した(中国語リンク)。規則の内容は次の通り(中国語リンク):
犬を公共の場所に連れて行く際、飼い主は常に犬の登録証を携帯しなければならない。
犬にはリードを付け、18歳以上の人が制御しなければならない。リードの長さは1.5メートル(5フィート)を超えてはならない。
飼い主は、犬のふんを速やかに片付けるための道具を持参しなければならない。
犬は、政府庁舎、公共交通機関、学校、病院、幼稚園、公園、公共広場、体育館、ホテル、レストラン、市場、ショッピングモールに入ることを禁じられている。
犬は噴水やその他の公共の水場で遊んだり泳いだりすることを禁じられている。
減点数は違反の内容と飼い主が再犯かどうかによって異なる。たとえば、犬にリードを付けずに散歩させると3点減点され、2回目の違反では6点減点に加えて200~500元(30~70ドル)の罰金が科されることがある。犬の登録を更新しなかった場合は12点すべてが差し引かれ、その時点で当局は犬を没収できる。
犬を取り戻すには、飼い主は犬に関する規則についての選択式試験に合格する必要があると、『北京青年報』(中国語リンク)は伝えている。合格すると、スコアは12点に戻る。
スコアを上げる方法もある。問題行動をする犬を止めるボランティア活動で3点を獲得でき、適切なペット飼育に関する情報の普及に協力すると、さらに1点を得られると同紙は報じた。
この制度は狙い通りの効果を上げているようだ。犬の記録をアプリで確認する地元警察は、これまでにペットの飼い主1,430人を処分し、そのうち122人は8月初めまでに全点を失っていた。しかし、リードを付けずに犬を散歩させているという苦情は、2017年に前年より43%減少した。同じ期間に犬が関係する迷惑行為や襲撃の報告も65%減ったと、『北京青年報』は伝えている。

