中国が廃棄物の輸入を禁止する理由

A worker picks rubbish from waste paper to be shipped to mainland China at a factory in Hong Kong, China September 19, 2017. Picture taken September 19, 2017. REUTERS/Bobby Yip
China is banning the import of foreign waste, and instead replacing these materials with its own recyclingImage: REUTERS/Bobby Yip
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中国が世界の製造業で支配的な地位を占めているため、長年にわたり中国はまた、多種多様なリサイクル資材の世界最大の輸入国でもあった。昨年、中国の製造業者は英国、EU、米国、日本などの先進国から、廃プラスチックを730万メートルトン輸入した。

しかし2017年7月、中国は品質管理を大幅に変更すると発表し、輸入資材に対する措置について世界貿易機関(WTO)に通知した。その内容は、リサイクル可能な資材と固形廃棄物の24カテゴリーの輸入を禁止するというもので、年末までに実施される。「洋垃圾(外国のごみ)」を対象とするこの取り組みは、プラスチック、繊維、混合古紙に適用される。中国は輸入資材を国内市場で回収したリサイクル材に置き換え、拡大する中間層や西洋の影響を受けた消費者から資材を調達するため、受け入れる量は大幅に減ることになる。

その影響は広範囲に及ぶ。中国は再生プラスチックの主要市場である。中国が現在輸入している廃棄物の多く、特に低品質の資材は、ほかに行き場がなくなるのではないかとの懸念がある。

これはEU27か国を含む他の国々にも当てはまる。回収された再生プラスチックの87%は、直接、または香港経由で間接的に中国へ輸出されていた。日本と米国も、再生プラスチックの買い手として中国に依存している。昨年、米国は廃プラスチック142万トンを中国へ輸出し、その推定価値は4億9500万米ドルに上った。

プラスチックがもたらす問題

中国が受け入れを拒むようになったら、各国が家庭のリサイクル制度を通じて回収しているプラスチックはどうなるのだろうか。代替策には何があるだろうか。

リサイクル用に回収されたプラスチックは、エネルギー回収(焼却)に回すこともできる。そもそもプラスチックは化石燃料を原料とする素材で、非常によく燃える。そのため、前向きな側面として、発電に利用し、エネルギー自給率を高められる可能性がある。

また、埋め立て処分も考えられる(理想的ではない)。報道の見出しを想像してほしい。あるいは、新たな市場が見つかるまで資材を保管する方法もある。しかしこれにも問題がある。リサイクル資材の保管場所では、これまでに数百件もの火災が発生している。

プラスチックとの付き合い方を変える時だろうか?

プラスチックは信頼性の高い素材であり、さまざまな形態をとる。食品用ラップから柔軟な包装材、電子機器に使われる硬質素材まで幅広い。一方で、プラスチックが引き起こす問題、とりわけごみの散乱や海洋プラスチック汚染への関心が高まっている。

解決への一歩として、用途を限定する方法が考えられる。使い捨て製品の多くはプラスチック製だ。血液バッグなどの医療用品のように、衛生上の理由から使い捨てにせざるを得ないものもあるが、利便性のために使い捨てられるものも多い。

消費者の側から見ても、プラスチックの使用を減らす方法はある。プラスチック製買い物袋の使用を制限するために金銭的な負担を設けることは、取り組みの一つで、効果を上げ、消費者の行動変容につながっている。フランスでは、一部の使い捨てプラスチック製品が禁止されている。英国では、大手パブチェーンのウェザースプーンズが、禁止したのは、使い捨てのプラスチック製ストローだ。

デポジット(預かり金)を設けて返却を促す制度は、ペットボトル(および飲料缶)の回収にも行動を促す効果が期待できる。マイクロビーズは、化粧品で角質除去剤として広く使われているが、その有害性が次第に明らかになり、規制の対象となっている。英国政府は、一部の製品での使用を禁止する計画を発表した。

これは、米国およびカナダが発表した同様の措置に続くものだ。EU諸国のいくつかや韓国、ニュージーランドも、禁止措置の導入を計画している。

多くの自治体では、種類を混ぜた状態でリサイクル資材を回収している。この方式は家庭にとって便利だが、大きな副作用として、異物混入率が高くなり、資材の品質が低下する。その結果、限られた市場で安値で売られるか、選別施設で再処理する必要が生じる。または焼却・埋め立て処分されることになる。回収方法や再処理を見直して資材の品質を向上させるには、費用がかかる可能性がある。

あるいは、再生プラスチックは利用できる。石油化学産業向けの化学物質や、輸送・航空産業向けの燃料、食品包装材、その他多くの用途に活用できる。

現在私たちが直面している問題は、中国が世界の製造業で圧倒的な地位を占めていることと、多くの国が廃棄物やリサイクルの問題を解決するために一つの市場に依存してきたことに起因する。今の状況は、廃棄物問題に対する新たな解決策を見つけ、自国で製造する製品に含まれる再生プラスチックの割合を増やし、回収資材の品質を高め、再生材を新たな方法で活用する機会となる。

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