フロンティア市場で事業を行う際のリスクと見返りを検討しながら、利益を上げ、社会に貢献することは可能だと、ジョン・リアディ氏は語る。世界経済フォーラムのこの動画で、Lippo Groupのエグゼクティブ・ディレクターを務めるリアディ氏は、フロンティア市場での事業は容易ではないものの、大きな利益を得られる可能性があると述べている。
上のインタビュー全文を視聴するか、以下の抜粋をお読みください。
フロンティア市場について
フロンティア市場は、事業を行ううえで最も難しい市場の一つである一方、最も大きな見返りが期待できる市場の一つでもあると思います。まず、通常は需要と供給の間に大きな隔たりがある、独特な市場です。新たに台頭しつつある中間層があり、人々の教育水準が高まり始めている社会でもあります。一方で、供給が不足している市場でもあります。通常、物資や住宅、住宅ローン、その他あらゆるものの供給は非常に少ないのです。こうした需給の隔たりを埋めることができる企業は、価値を生み出せる立場にあります。
フロンティア市場のリスクについて
企業の存続を脅かすのは、多くの場合、社会的・政治的な問題です。優れた生産体制や実行戦略を備えていても、ある社会問題や政治的な騒動が、取り組み全体を台無しにしかねないことを忘れてしまう企業もあります。もう一つのリスクは、ハード・インフラとソフト・インフラの不足です。ハード・インフラには道路、港湾、電力が含まれます。ソフト・インフラは人的資本です。事業運営にあたり、現地の人材を見つけるのに苦労するでしょう。こうした課題はすべて、参入障壁にもなります。参入が難しい市場もありますが、いったん参入すれば、より高い参入障壁によって守られます。
フロンティア市場の利点について
大きな恩恵は、財務上の利益だけではありません。利益を上げると同時に、社会に大きく貢献することもできます。これは企業の社会的責任(CSR)というより、スチュワードシップとして捉える考え方です。つまり、事業そのものが善であり、社会の発展に貢献しなければなりません。アジアやフロンティア市場で事業を行うことの素晴らしさは、そこにあります。
著者:ジョン・リアディは、インドネシアのLippo Groupのエグゼクティブ・ディレクター。
画像:ケニアの首都ナイロビのキベラにある店で、M-Pesaの顧客を待つ男性。2014年12月31日。REUTERS/Noor Khamis



