毎週お届けするこのコーナーでは、経済・金融の世界から最新ニュースを紹介します。
主要な経済ニュース:IMFが2022年と2023年の世界経済成長率見通しを引き下げ、アフリカのスタートアップ資金調達額が過去最高に、IMFと世界銀行が過去最高水準の債務に警鐘。
1. 世界経済の主なニュース
ロシア、企業に対する外国の支配を抑制へ。ロシア中央銀行によると、外国の証券取引所で預託証券が取引されているロシア登記企業は、5月5日までに預託証券を取り消し、国内証券に転換しなければなりません。
こうした動きの中、ロシアのインフレ率は2002年2月以来の高水準に達しました。4月8日時点で17.49%となり、前週の16.7%から上昇しました。
国際観光市場がパンデミック前の水準に戻るには、3年以上かかる可能性があるとニュージーランドは警告しました。
一方、ニュージーランドのインフレ率は2022年第1四半期に32年ぶりの高水準となり、政府の公式データによると6.9%に達しました。
日本の貿易赤字は3月も続き、8カ月連続となりました。2015年以来最長の連続記録です。エネルギー価格の上昇と円安を受け、同月の輸入額が急増しました。
イングランド銀行の調査によると、英国の金融機関は今後数カ月で債務不履行が増えると予想しています。また、新型コロナウイルスのパンデミック初期以来、最大幅となる住宅ローン融資の縮小を計画しています。
国際通貨基金(IMF)と世界銀行は、世界の債務が過去最高水準に達していると警告しました。世界最貧国が抱える債務への対処策は失われつつあると、IMFのクリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事は述べました。
世界銀行のデービッド・マルパス総裁は、主要経済国がエネルギー供給でロシアに依存する度合いと、サプライチェーンで中国に依存する度合いを減らすため、「強力な取り組み」を行うと予想していると述べました。ただし、国境を越えた貿易と投資の流れは続くとの見通しです。
最も人気の高い米国の住宅ローンの平均金利が12年ぶりの高水準に上昇しました。先週は住宅購入を検討する人が減りました。
オランダの消費者信頼感がさらに低下したと、同国の統計局CBSが発表しました。経済への悲観的な見方が強まっています。
世界経済フォーラムは、仕事の未来に向けてどのような取り組みをしているのでしょうか。
2. IMF、世界経済の成長率見通しを引き下げ
IMFは今週、世界経済の成長率見通しを引き下げました。引き下げ幅はほぼ1ポイントです。ロシアによるウクライナ侵攻を理由に挙げ、インフレは多くの国にとって「差し迫った明白な危険」だと警告しました。
IMFは最新の世界経済見通しで、戦争によってインフレがさらに進むと予想しました。また、エネルギー輸出を標的とするロシアへの西側諸国の制裁がさらに強化されれば、世界の生産が再び大幅に落ち込むと警告しました。
IMFによると、見通しに対するその他のリスクには、新型コロナウイルスのロックダウン再拡大によって中国経済が予想以上に急減速することが含まれます。
食料、エネルギー、その他の商品の価格上昇は、特に脆弱な開発途上国で社会不安を引き起こしかねないと、IMFは付け加えました。
今年2度目となる見通しの下方修正で、世界的な危機対応を担うIMFは、世界の成長率を2022年、2023年ともに3.6%と予測しました。1月時点の予測から、それぞれ0.8ポイント、0.2ポイントの引き下げです。
「ロシアによるウクライナ侵攻は何をもたらしたのでしょうか。危機の上に重なる危機であり、人々に壊滅的な犠牲をもたらし、世界経済に大きな後退をもたらしました」と、IMFのクリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事は述べました。
3. アフリカのスタートアップ、昨年のベンチャー投資が過去最高に
アフリカのスタートアップは、ベンチャーキャピタルから過去最高の52億ドルを調達しました。業界団体のデータによると、2020年に新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ後、投資額は約5倍に増加し、回復しました。
アフリカの民間投資を促進するアフリカ・プライベート・エクイティ・アンド・ベンチャーキャピタル協会(AVCA)の報告書は、「アフリカのスタートアップは2021年だけで、過去7年間の合計を上回る資金を調達した」としています。
投資家の関心の多くは、銀行口座を持たない人が大半を占めるアフリカの人々のニーズに応えようとするフィンテック系スタートアップに向けられてきました。AVCAがまとめたデータによると、金額ベースでは金融セクターが投資の60%を占め、案件数ではほぼ3分の1を占めました。
ナイジェリアは新興フィンテック企業の一大集積地であり、昨年はアフリカでベンチャーキャピタルの投資先として首位となり、同大陸で最も経済が発展した南アフリカを上回りました。


