都市外交と州外交はいかに米国の外交政策を強化できるか

Cities and states are a part of existing ecosystems that can multiply the reach and influence of US foreign policy.
Cities and states are a part of existing ecosystems that can multiply the reach and influence of US foreign policy.Image: Unsplash/Kyle Glenn
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  • 都市外交と州外交は国際協力の重要な一部ですが、現時点で米国の外交政策とのつながりはありません。そのため、米国は後れを取るリスクにさらされています。

  • しかし、都市外交と州外交との連携を強化することは、究極的には米国の外交政策の成長を加速させることです。

  • ここでは、都市外交と州外交に投資する3つの方法と、それを米国の外交政策につなげる方法を紹介します。

2020年初頭、世界の多くの人々が息を詰めて、次々と更新していた頃、ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルス感染症ダッシュボードロサンゼルス市長のエリック・ガーセッティのような地域のリーダーたちは、すでに行動を起こしていました。彼らは、ウイルスとその影響にすでに立ち向かっていた世界各地の市長たちと電話やテキストメッセージで連絡を取り合っていました。ロサンゼルスは迅速に対応できました。ソウルの提案に基づいてドライブスルー方式の検査場を設け、病院空間の再編にミラノの手法を取り入れ、こうしたモデルを米国内の他の都市と共有したのです。

都市主導の国際的な関与を米国の外交政策につなげる

こうした対話が可能だったのは、リーダーたちが互いを知り、信頼していたからです。彼らとそのチームは長年にわたって協力し、食料安全保障、気候変動へのレジリエンス、移民や難民の受け入れから、オリンピック・パラリンピックのような大規模イベントの開催まで、幅広いテーマについて実践的な知見を共有してきました。都市主導のこうした国際的な関与は外交ですが、現時点で米国では外交政策とのつながりがありません。地方政府や地域政府の活動を通じて世界とつながることに投資する国が増えるなか、米国はさらに後れを取るリスクがあります。

しかし、米国で都市外交と州外交を認識し、活用しようとする機運は高まっています。国務省に都市・州外交局を設置する法案は、連邦議会の上下両院で審議中です。先月、国務省は2023年に米州都市サミットを共催すると発表しました。

また、トルーマン国家政策センターは、都市外交と州外交に焦点を当てたタスクフォースを主導しており、先月発表した報告書に提言をまとめました。これらの提案は、国務省と、世界的に活動する全米各地の都市、州、地域密着型組織との調整や連携を強化することを中心としています。

なぜ米国の外交政策のためにこうしたつながりへの投資が重要なのか

こうしたつながりへの投資は、少なくとも3つの理由から、長期的に米国の外交政策を強化するうえで不可欠です。

1. 都市や州は、米国の外交政策の到達範囲と影響力を広げる既存のエコシステムの一部です。米国内のほとんどの地域社会は、すでに国際的なつながりを持っています。そうしたつながりは、米国の外交政策に関わる新たな連絡先、組織、プロジェクトをもたらします。

国際問題を担当する専任のリーダーや職員を置く都市や州もあれば、ディアスポラのコミュニティを擁する地域や、大学や文化交流の場を受け入れる地域、国際経済開発や貿易使節団を率いる地域もあります。また、多くの市政府や州政府が国際的な同業者ネットワークに参加し、気候変動やジェンダー平等など国境を越える課題について、知見や提言を共有しています。

こうした二国間関係やネットワーク型の関係は、米国が関与する接点を増やします。パートナーが増えれば、行動の選択肢も広がります。国家政府間の二国間協力が根深い政策上の立場によって制限される場合でも、都市間や地域間の連携によって外交ルートを開いたままにできることがあります。気候変動対策をめぐる米中関係がその例です。都市や州が国際協定を支持し、地域主導の取り組みやイノベーション、新たな声を通じて米国の公約に弾みをつけることもできます。パリ協定に加え、国連の「アジェンダ2030」とその17の持続可能な開発目標でも、これは当てはまります。

2. 都市外交と州外交は非常に実践的で、米国の公約をそれぞれの状況に即して実行する方法を示す、他地域にも応用できる解決策を提供します。国際的な関与の動機が経済、文化、政策のいずれであっても、都市や州は互いに支援を求め、うまくいく方法を共有します。これは、より良く、より公平な公共サービスを提供する方法を中心とした実践的な外交です。

交流は実行に直結するもので、脱炭素化、食料安全保障、持続可能な開発、包摂的な成長といった優先課題に焦点を当てています。また、特定の状況や場所に根差しているため、ある地域社会での成功を別の地域社会にどう応用できるかを考える手がかりになります。二国間で行われる場合も、地方・地域ネットワークが仲介する場合も、都市や州は互いから学び、その過程で信頼と長続きする関係を築きます。そうした関係は、米国民の暮らしと生計をより良くする新たな多様なパートナーシップを生み出します。

3. 地域でうまくいっていることを外交政策に生かせば、地域社会に当事者意識と誇りが生まれ、それが米国の外交政策への認知と支持を高める可能性があります。米国の外交政策を米国民にもたらす利益で評価するなら、米国民自身がその一部だと感じられなければなりません。

中間層とともに築く外交政策

国務省と都市・州の間に調整のためのルートを設けることが第一歩です。地域のリーダーが重視する課題について対話し、地域社会に優れた取り組みを他の地域のモデルにする方法を尋ねることで、都市や州を、遠く閉鎖的に見えることもある外交政策の仕組みに招き入れることができます。国内のこうしたつながりを強化すれば、より多くの地域社会が、世界における米国の価値観とリーダーシップについて発言し、当事者意識を持てるようになります。

都市外交と州外交との連携強化は、米国の外交政策の成長を加速させます。すべての関係者が参加できる基盤にわずかな投資をするだけで、コンテンツ、製品、顧客にアクセスできるからです。これは、外交がどのように、どこで行われるかについての考え方を根本から変える、必要な転換です。そして、中間層のためだけでなく、中間層とともに外交政策を築く機会でもあります。

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