市場暴落:暗号資産の未来はどうなるのか?

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Investor behaviour is hard to predict after market crashes.Image: Unsplash/Kanchanara
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  • ステーブルコインのテラに対する金融上の「攻撃」が暗号資産市場全体の暴落を引き起こしたとみられ、7日間で5億ドルを超える損失が生じた。

  • このような大幅な下落を受け、暗号資産市場の変動を和らげるはずのステーブルコインの安全性が問われている。

  • 株式市場の暴落と同様、暗号資産の将来は投資家の行動にかかっている。

先月(2022年4月)、暗号資産のルナに100ポンド(122米ドル)を投資していたとしたら、賢明な賭けだったとひそかに自信を持っていたかもしれない。しかし、ルナの価値はその後急落し、執筆時点で100ポンドは約4ペンス(5セント)の価値しかない。

暗号資産が下落したこの1週間、被害を受けたのはルナだけではなかった。30%下落したものもある。一定程度回復した銘柄もあるが、それでも7日間の損失総額は5億米ドル(4億1,000万ポンド)を超え、市場の将来をめぐる根本的な疑問を呼び起こしている。

今回の暴落は、ステーブルコインのテラ(UST)に対する金融上の「攻撃」が引き金になった可能性がある。テラは米ドルとの連動を想定しているが、現在はわずか18セントで取引されている。その関連コインであるルナも、その後暴落した。

攻撃は極めて複雑で、特定の効果を引き起こすために暗号資産市場で複数の取引を仕掛ける。その結果、「攻撃者」は大きな利益を得られる場合がある。

このケースでは、こうした取引によってテラが下落し、関連コインのルナも値を下げた。それが知られるとパニックが起き、市場から資金が引き揚げられ、さらに不安が広がった。一部のステーブルコインは(すべてではないが)認識や信頼に大きく依存しており、それが揺らぐと大幅な下落につながりうる。

重要なのは、最近の暗号資産の大幅な下落によって、ステーブルコインが本当にどれほど安定しているのかが問われていることだ。そもそもステーブルコインは、ほかの基礎資産との「ペッグ」を維持し、価格変動をほぼゼロにするよう設計されている。

しかし今週見られた影響は暗号資産市場全体に波及し、「暗黒の水曜日」に匹敵する、あるいはそれを上回るともいえる1日当たりの損失をもたらした(暗黒の水曜日とは、投機筋がポンドの価値を暴落させた1992年の出来事)。大手ステーブルコインのテザーもペッグを失い、1米ドル当たり95セントまで下落した。これはおそらく、規制の必要性を示している。ステーブルコインが安定していないのなら、暗号資産に安全な場所はあるのだろうか。

暗号資産への信頼

投資家がどう反応するかが、暗号資産の将来を左右する。すでにパニックや絶望が広がり、今回の暴落を従来型の銀行取り付け騒ぎになぞらえる人もいる。しかし、銀行取り付けでは、顧客は自分のお金が無価値になったのではなく、銀行が預金を払い戻せなくなることを心配する傾向がある。

より適切な比較対象は株式市場の暴落だ。投資家は保有する株式がまもなく無価値になるのではないかと懸念する。これまでの暗号資産暴落への反応を見ると、多くの保有者が自らの投資を同じように捉えていることがうかがえる。

過去に価格が大きく変動してきたにもかかわらず、投資家の行動にはよく見られる基本的な思い込みがある。資産価格は上昇し、その上昇が続くというものだ。この状況では、投資家は機会を逃したくない。資産価格の上昇を見て、「確実な儲け」だと考え、投資する。

暗号資産:買うべきか、売るべきか?Image: Unsplash/Sajad Nori

最初の成功を追い風に、投資家はさらに資金をつぎ込むことがある。これにソーシャルメディアと、「必ず」得られる利益を逃すまいとする心理が加わり、投資が続いていく。

簡単に言えば、多くの人は暗号資産で豊かになれると信じて投資したのだろう。その信念が揺らいだことは間違いない。

しかし、暗号資産への投資には、従来の金融取引の形を最終的に置き換えるという、変革をもたらす性質への信念が動機となっている場合もある。

こうした投資家にとって、暗号資産の価値上昇は、従来の通貨に対する暗号資産の影響力が増していることの表れだ。同様に、暗号資産の大幅な価値下落は、単なる金銭的損失ではなく、思想上の損失でもある。

一方で、この思想的な立場を持つ投資家は、急落に直面しても売却する可能性がはるかに低い。そして、このグループが業界に希望をもたらす可能性はまだある。

確立された株式市場が暴落した際には、「ファンダメンタル価値」への回帰が語られる。暗号資産のファンダメンタル価値は、しばしばゼロとみなされる。しかし、信念に基づく一定のファンダメンタル価値があるのかもしれない。暗号資産の長期的な将来と新しい通貨の可能性を信じて保有する投資家層の規模が、暗号資産のファンダメンタル価値を左右する可能性がある。

実際、暗号資産の投資家を動機の異なる複数のグループとして捉えれば、目の前で起きている行動をよりよく理解できる。今回の暴落は最悪期を過ぎ、今後は状況が改善するかもしれないと、投資家は安心できるだろう。しかし、どの金融アドバイザーも言うように、暗号資産市場もほかの市場と同じく、何も保証されていない。

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