水との関わり方にジェンダー中立はない。それが重要な理由

Women fetch water from a stream after Cyclone Idai in Chipinge, Zimbabwe, March 25,2019. REUTERS/Philimon Bulawayo - RC1AF83299C0
In most of Africa it is women's job to find and collect water.Image: REUTERS/Philimon Bulawayo
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水管理について考えるとき、多くの人にとってジェンダーはおそらく最も念頭にないことです。しかし実際には、水管理の全過程――技術の選択、意思決定、実施、便益、リスク――のすべてにジェンダーが関わっています。

水に関して、男性と女性では優先事項やニーズが異なる傾向にあります。たとえば、女性は家庭用水の供給設備や灌漑施設が住居の近くにあることを望みます。そうすれば、生産活動と家事の間で時間を効率よくやりくりできます。男性は一般に移動範囲が広いため、給水場所の立地はそれほど重要ではありません。

また女性は、より頻繁に自給自足のための農業生産を担う一方、男性は商業的な農業生産に従事する傾向があります。そのため、供給や水管理に関するニーズも異なります。

アフリカのほとんどの国では、女性や少女が水を探し、運ぶ役割を担っています。そのため、教育や仕事を通じて生活を向上させる時間が減り、こうしてアフリカでは貧困の連鎖が続いていきます。

水管理における女性の役割は、家庭内にとどまりません。農業、漁業、畜産など、水を経済的な生産に活用する場面でも、女性は重要でありながら見過ごされがちな役割を担っています。世界の食料生産の半分を担い、アフリカでは農業労働力の43%を占め、食料の最大80%を生産しています。

Image: FAOSTAT

人々と水との関係にジェンダー中立はありません。水管理にジェンダーの課題を取り入れる利点を示す証拠が増えています。水管理に関する政策や取り組みが真に成功するには、水管理のあらゆる側面で、男性とともに女性を参加させることが不可欠です。

女性の役割

伝統的に、女性は共同水源の管理と維持を担ってきました。これは多くのアフリカの地域社会でよく見られ、女性が水資源の利用と維持を規制し、管理しています。たとえば、家畜に水を飲ませる場所を特定の地点に限り、洗濯は川の特定の下流地点で行うようにしています。

女性はまた、水や食料の供給に関する代替策を探し、問題を解決する仕事も担っています。土壌の疲弊によって作物の収穫量が落ちたとき、農法を変えるのは女性です。土壌の劣化や浸食に対応するため、女性は代替策を考案します。

女性は水の供給を利用できるよう、近隣住民とも交渉します。水源を評価し、供給のパターンを分析し、関係当局に働きかけ、水の確保が深刻な状態になると抗議活動を行います。

しかし、こうした仕事は正式な仕組みの一部ではありません。そのため、女性はさまざまな水源について政府と話し合う地域協議に加わることができず、戦略計画や意思決定にも参加しない傾向があります。

これは重大な見落としです。非公式な活動を通じて、女性は水管理に関する特別な知識、経験、技能を身につけています。水管理における女性の中心的な役割を見過ごし、女性を排除する水プロジェクトは、人口の半数を取りこぼすだけでなく、プロジェクトの効率性、有効性、持続可能性も損ないます。

成功事例

モロッコでは、世界銀行のプロジェクトにより安全な水を便利に利用できるようになり、女性や少女が水くみに費やす時間が大幅に短縮されました。その結果、女子の就学率は20%上昇しました。タンザニアでの別の調査では、水源まで15分以内に行ける場合、30分以上かかる場合と比べて、就学率が12%上昇したことが示されました。

ブルキナファソでは、女性の参加が水プロジェクトの成功に目に見える価値を加えることが明らかになっています。女性たちは、伝統的な水源が年間を通じてどの程度確実に利用できるかを把握していました。村長や男性、高齢者にはそのような知識がありませんでした。

社会全体により大きな変化をもたらす可能性もあります。女性の能力に対する男性の見方が変わり、女性は固定観念にとらわれた役割から踏み出すための新たな技能を身につけます。

「流域とジェンダー」プロジェクトは、エルサルバドルにおける好例です。女性たちは新たな技能を学ぶための訓練を受け、小規模な水関連事業を任されました。農業の専門知識を身につけ、それまで男性にしか向かないと考えられていた仕事も担いました。パキスタンのホト村では、女性の提案が採用されたことで、水プロジェクトが大きな成功を収めました。これをきっかけに女性は意思決定に積極的に参加するようになり、女子校の開校など、生活に大きな変化がもたらされました。

平等

これらの事例はすべて、水に関する意思決定に女性と男性が平等に参加すれば、決定や解決策が地域社会全体のニーズを反映したものになることを示しています。

水管理プロジェクトは、ジェンダーにもっと注意を払い、プロジェクトの成功、あるいは失敗において女性が果たし得る非常に重要な役割に目を向けるべきです。

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