2015年は女性起業家の年になるでしょう。ただし、その理由はおそらく皆さんが考えているものとは違います。
女性の購買力が高まっているため、女性を主な対象とする製品や企業がさらに登場すると予想できます。また、テクノロジーの急速な進歩により、かつてはあり得ないと思われていた、会社を経営しながら家庭を持つということが現実になりました。しかし、ほかにも要因があります。目立たないものの、第一線で活躍する女性ビジネスパーソンのキャリア選択に、はるかに大きな影響を及ぼしている要因です。
まず、国内有数のビジネススクールへの女性の受け入れが大幅に増加しています。 大学ビジネススクールを発展させる協会の報告によると、2012~2013年に在籍した北米のMBA学生の37%を女性が占めました。国内有数の学校では、女性の存在感はさらに高まっています。
ハーバード・ビジネス・スクールでは、 2016年卒業クラスのMBA学生の41%が女性で、 また ペンシルベニア大学ウォートン校の2015年MBAクラスは女性が42%を占めており、 世界有数の学校の中で最も男女構成の多様な学校となっています。ウォートン校ではさらに、 2018年卒業クラスの学部生の41%が女性です。
1999年と比べてみましょう。わずか15年前、つまり一世代にも満たない頃、ウォートン校とハーバード・ビジネス・スクールはいずれも女性の在籍率がわずか30%で、シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスでは女性の在籍率はわずか22%でした。
明らかに、かつてないほど多くの女性がビジネススクールに通い、高度なビジネスの知識と能力を磨いています。しかし、女性起業家が増える本当の理由は、女性たちが学位を取得した 後に 何が起きるかにあります。
ブルームバーグ・ビジネスウィークが実施した調査によると、MBA取得者の男女間賃金格差は残っているだけでなく、拡大しています。
ブルームバーグ・ビジネスウィークによると、「2012年に卒業した女性の初任給は平均105,059ドルで、男性の同僚より8,300ドル(7.3%)低かった。10年前、女性の給与は83,404ドルで、男性より1,849ドル(2.2%)低かった。」
私が言う核心はここにあります。ますます多くの女性が一流のビジネス教育と知識を身につけています。それなのに、労働市場に入ると、その知識がもたらす経済的な恩恵を十分に得られません。少なくとも、男性の同僚ほどには得られないのです。この逆説が、女性を起業へと駆り立てるでしょう。PayPalは、女性起業家の事業の成長を後押しするツールと支援を提供しています。
教育への投資から得られる見返りを最大化し、知的にも創造的にも刺激のある役割を見つけ、そしてもちろん、家庭を築いてすべてを手に入れようとする女性たちは、自らルールを決め、受けるに値する恩恵をすべて得られる起業の道へと向かうでしょう。
本記事は、 LinkedInとの協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:Christina Smedleyは、PayPalのグローバルブランド&コミュニケーション担当副社長です。
画像: ビジネスウーマンが、ラ・デファンスのアーチの下を歩く姿がシルエットになっている。REUTERS/Christian Hartmann。
