ジェンダー平等とは、本当は何を意味するのか?

ジェンダー平等とは、本当は何を意味するのか?
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世界の指導者たちが、2000年に掲げた目標を振り返り、未来に向けた新たな目標を形作り始める今、ジェンダー平等の問題をより深く掘り下げる時間を取ってほしいと願います。国連のオープン・ワーキング・グループが現在提案しているのは、ジェンダー平等の推進と女性のエンパワーメントから、ジェンダー平等の実現とすべての女性と少女のエンパワーメントへと移行することです。しかし、表現を強めることを除けば、大きな変化はありません。重要な世界的公約に取り組むすべての人々に敬意を表しつつ、私は問いかけたいのです。これが本当は何を意味するのか、私たちは分かっているのでしょうか?

エンパワーされた少女とは? エンパワーされた女性とは?

「エンパワーメント」は流行語であり、置かれた状況によって、世界中の人々にとって異なる意味を持ちます。私の考えでは、使い古された決まり文句になっています。

エンパワーメントの古典的な辞書上の定義は、誰かを「より強く、自信を持たせること。特に、自分の人生を自らコントロールし、自分の権利を主張するうえで」です。しかし、人はどうすればより強く、自信を持てるのでしょうか?

その第一歩は、本人が選択する権利を確実に持てるようにすることだと私は考えます。

ここでいう選択には多くの事柄が関わりますが、私のキャリアに関して言えば、私にとって選ぶ権利とは、マーロ・トーマスの『Free to Be…You and Me』とシェリル・サンドバーグの『Lean In』の間にあるものでした。選択する権利があったからこそ、私は労働の場でリーダーとなり、女性として自分の居場所を求めて闘うことができました。それは、ゴールドマン・サックスやユニリーバでビジネスの世界にいた時も、世界的な非営利団体である Room to Readを創設した時も同じです。同団体は、小学校の子どもたちが自立して読書できるようになり、女子が人生の重要な決断を交渉するために必要なスキルを身につけて中等教育を修了できるようにすることに重点を置いています。

私が選択できたのは、支えてくれる両親、価値ある教育、そして自分の運命を選ぶ力を認め、育んでくれた周囲の環境のおかげでした。低所得国に暮らす多くの少女たちは、そうではありません。たとえば、苦しい状況にある生徒としてRoom to Readの女子教育プログラムに参加したカンボジアの Sinは、母子家庭の母親が病気になり、学校を辞めようとしていました。プログラムに参加すると、この困難な時期にRoom to Readからメンタリングと支援を受けました。彼女は自分への確かな信頼を育み、中等教育を修了しました。Room to Readの支援を得て、Sinは「次はどうする?」という難しい問いに自信を持って向き合うことができました。教師になるため、さらに2年間学び続けることを決めたのです。

多くの場面で、少女の成功は、より発展した世界で重視される指標によって評価されます。たとえば、国連ミレニアム開発目標の目標3では、議席を持つ女性の割合の上昇や、農業部門以外で働く女性の数を、ジェンダー平等とエンパワーメントの推進が成功したことを示すものとして用いています。

議会に女性が増え、女性大統領、女性CEO、女性銀行員、女性宇宙飛行士が増えることを、私ほど望んでいる人はいないでしょう。

しかし私は、結婚したい時に結婚し、準備ができた時に子どもを持ち、自分の夢に最も合うキャリアの道を選べる女性も増えてほしいと思います。それは、高校卒業後に野菜売りや仕立て屋になることでも、小さなティーショップを始める起業家になることでも、高等教育に進むことでも構いません。私は、こうした女性たちを皆、それぞれの地域社会のリーダーだと考えています。若い女性が自分の価値を強く認識し、自分のための別の未来を思い描き、自ら選択できるなら、それが成功なのです。

こうした選択をする力は、教育を受けて卒業することだけの問題ではありません。少女が中等教育に在籍する年数が1年増えるごとに賃金が15~25%上がることは、私たちも知っています。選択できるようになるには、少女が自分の人生の道を選ぶために必要な多くの重要な要素を組み合わせた、繊細な方程式があります。まず学術教育が必要です。次に、さまざまな選択肢に触れ、それを実行する自信を与える、実生活に役立つ重要なスキルとメンタリングが必要です。最後に、身近にある機会を生かす方法を理解し、コミュニケーションや目標設定など、学んだスキルを使って決断を管理する必要があります。

これらすべてが合わさることで、少女は知識に基づいた選択ができるようになります。その力がなければ、エンパワーメントはありません。

ダボスで世界経済フォーラムに集まった私たちがジェンダー平等について議論し、世界がそれを見守るなか、また、国際開発、ビジネス、政府、市民社会、学術界、メディアの指導者たちが今年を通じて集まり、これまでの目標を締めくくって新たな目標を掲げるなかで、流行していて耳当たりがよいからという理由だけで「エンパワーメント」という言葉を盛り込むのではなく、よく考えてほしいと訴えます。世界各地の女性や少女のことを考えてほしいのです。地元の漁業で働くカンボジアのRotha、家父長的な地域社会の固定観念を打ち破り、工学部の最終学年にいるインドのShabnam、人生におけるメンターの重要性を実感し、自分と同じような人々を助けるキャリアを選んだザンビアのMiriam。彼女たちが自分の人生の決断を下せたのは、自分の声を上げ、スキルを学んで選択し、その決断に自信と知識を持てたからだと、私たちは理解する必要があります。

私がエンパワーメントと呼ぶのは、こういうものです。外部の誰かが女性や少女に与えるものではなく、女性や少女自身が自分の内に見いだすものです。現状を変えようとする支援者や擁護者である私たちは、彼女が自ら選んだ運命にたどり着けるよう、スキルを提供し、より適した環境を整える手助けができます。

本記事は Mediumとの協力により掲載されています。本記事の掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。

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著者:Erin Ganjuは、アジアとアフリカの10か国で、識字教育と教育におけるジェンダー平等に取り組み、何百万人もの子どもたちの生活を変える世界的団体Room to Readの共同創設者兼最高経営責任者です。

画像:2011年3月2日、東京で開催された第4回国際太陽光発電(PV)展で、太陽光モジュール供給業者Upsolarの太陽光パネル展示の隣に立つ女性のシルエット。REUTERS/Yuriko Nakao。

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