2015年に卒業する米国の学生は、賃金が停滞する低迷した経済の中に社会へ出ることになる。今週発表された報告書によると、若い女性卒業生は今後も、男性の同等の卒業生より低い賃金にとどまる見込みだ。
経済政策研究所(EPI)の調査によれば、高校を卒業する若者や大学最終学年の学生は、高い失業率と、15年前より低い初任給を覚悟する必要がある。
EPIの研究者らによると、2000年より賃金が高くなっているのは若い男性の大学卒業生だけで、その賃金上昇も2000年以降わずか1%にとどまる。
一方、若い女性の大学卒業生の賃金は2000年より4.4%低い。平均すると、若い女性卒業生の賃金は、学歴にかかわらず若い男性卒業生を大きく下回っている。
若い高校卒業生では、女性の賃金は男性より14.9%低く、若い大学卒業生では15.7%低い。
つまり、若い女性の大学卒業生は、男性の同僚が1ドル稼ぐごとに約84セントを稼ぐことになる。これは、男性が1ドル稼ぐごとに女性全体が得る78セントを上回る。
「低迷する経済の中で卒業するということは、本人たちに何の落ち度もないのに、2015年卒業生がより乏しい雇用機会、低い賃金、そして全体として低い収入に直面することを意味します」と、報告書の共著者3人のうちの1人、ウィル・キンボール氏は述べた。
大不況は公式には2009年に終息した。回復が遅れる中、すべての労働者が職を見つけるのに苦労しているが、採用されるのが最後で解雇されるのが最初になりがちな若者は、とりわけ厳しい状況に置かれている。
共著者のアリッサ・デイビス氏は、「2015年卒業生は、深刻な低迷期に労働市場へ入る7年連続の卒業生です」と述べた。
同氏はさらに、「この世代の就職見通しは、その前に卒業した数世代よりは良いものの、最近の卒業生の多くは、低迷する経済のために不完全雇用の状態にあるか、仕事に就けずにいます」と付け加えた。
EPIによると、25歳未満の労働者の失業率は、全体の失業率の2倍を超えている。
この記事は、 トムソン・ロイター財団との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:レスリー・ゲビルツは、トムソン・ロイター財団のライターです。
画像:米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大学で、卒業証書授与式に臨む学生たち。ロイター/ブライアン・スナイダー。
