世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2023」によると、世界のジェンダーギャップは68.6%が解消された。
これはパンデミック前の水準に戻ったことを意味するが、進展のペースは鈍化しており、ジェンダー平等の達成までには131年以上かかる見通しだ。
アイスランドは依然として最もジェンダー平等な国であり、過去14年間にわたり首位を維持している。
状況は変化しつつあるが、そのスピードは十分ではない。これは世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書2023」の主要な結論の一つだ。同報告書は、ジェンダー平等の状況がパンデミック前の水準に戻った一方で、ジェンダー平等の達成に向けた進展は鈍化したと指摘している。
「女性は、現在の生活費危機と労働市場の混乱の負担を引き続き最も強く受けている」と、フォーラムのマネージング・ディレクターであるサアディア・ザヒディは述べている。「経済の回復には、創造性と多様なアイデアやスキルの総力が必要だ。女性の経済参加と機会をめぐる勢いを失うわけにはいかない。」
国連開発計画(UNDP)の別の調査によると、文化的な偏見や圧力が女性のエンパワーメントを引き続き阻害しており、男性と女性の9割近くが、女性に対する根深い偏見を抱いているという。。
数字で見る世界のジェンダーギャップ
グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書は、経済参加と機会、健康と生存、教育到達度、政治的エンパワーメントの4分野において、女性と男性の参加率を比較している。
現在の世界のジェンダーギャップを数字で簡単に見てみよう。
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現在の進展ペースでは、世界のジェンダーギャップを解消するにはさらに131年かかる。つまり、平等に向けた取り組みがさらに進まない限り、ジェンダー平等な社会の実現は次の世紀の半ばまで待たなければならない。
0.3ポイント
ジェンダー平等に向けた進展はあるものの、そのペースは遅々としている。世界全体のジェンダーギャップは、前年と比べて1ポイントの3分の1にも満たない程度縮小し、68.3%から68.6%になった。
0.912
アイスランドのジェンダー平等スコアは、完全平等を示す1に最も近く、どの国よりもジェンダーギャップが小さいことを意味する。この北欧の国は、前年からわずかに改善しており、報告書のランキングでは過去14年間首位を維持している。0.912というスコアは、ジェンダーギャップの90%以上が解消されたことを意味する。
4
今年のジェンダー平等ランキング上位5カ国に入った北欧諸国の数。アイスランドが首位に立ったほか、ノルウェー(ギャップの87.9%を解消)は2022年から1つ順位を上げ、フィンランド(86.3%)は1つ下がって3位となった。上位5カ国の中で唯一の非北欧諸国であるニュージーランドは4位で、スウェーデンがそれに続いた。
4.1ポイント
世界のジェンダー平等は、2006年に最初のグローバル・ジェンダー・ギャップ報告書が発表されて以来、4.1ポイント前進した。ただし、近年は全体的な変化のペースが大幅に鈍化している。
16年
健康と教育の分野では、ジェンダー平等に関して前向きな改善の兆しが見られ、世界の教育到達度のギャップは16年で解消される可能性がある。これに対し、経済参加と機会などの分野では169年、政治的エンパワーメントでは162年かかるとされている。
76.3
ヨーロッパは、どの地域よりもジェンダー平等が進んでおり、ジェンダーギャップの76.3%を解消している。これにより、昨年首位だった北米を抜いたことになる。ヨーロッパの国の3分の1がトップ20にランクインし、半数以上が少なくとも75%の平等を達成している。
2076
ラテンアメリカとカリブ海地域は、前回の報告書以降、全体のジェンダー平等が1.7ポイント上昇し(全地域で最速)、ジェンダーギャップの74.3%を解消している。このペースが続けば2076年に平等を達成し、ヨーロッパより14年早くなる見込みだ。
-0.9ポイント
中東・北アフリカ地域のジェンダー平等は、今年1ポイント弱低下した。同地域は最もジェンダー平等が遅れている地域であり、ジェンダーギャップの62.6%が解消されている。もっとも、アラブ首長国連邦やイスラエルなどの国々は約70%の平等を達成しており、他の5カ国は0.5%以上平等度を向上させている。
32.2%
これは、リーダー職(ディレクター、副社長、Cスイート)に占める女性の割合である。世界の労働力の約42%を女性が占めているにもかかわらず、このような結果となっている。過去8年間、リーダー職に占める女性の割合は毎年約1%ずつ増加してきたが、今年は2021年の水準に戻ってしまった。


