世界の太陽光発電の意外な設置場所5選

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  • 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、太陽光発電は現在、世界の再生可能エネルギー設備容量のほぼ3分の1を占めています。

  • ゴルフ場から宇宙空間まで、革新的な場所を太陽光発電施設の建設に活用する動きが広がっています。

  • しかし専門家は、気候変動の最悪の影響を避けるには、さらに多くの取り組みが必要だと指摘しています。

世界各国の政府が今後数十年で温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指すと表明するなか、再生可能エネルギーの設備容量を大幅に増やす競争が始まっています。

欧州の多くの国も、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア産化石燃料の輸入から脱却するため、クリーンエネルギーの活用を急いでいます。特に影響を受けやすいドイツは、より環境に配慮したエネルギーへの転換を加速させています。

クリーンエネルギーへの移行に向けて、世界経済フォーラムは何をしているのでしょうか。

ドイツはクリーンエネルギーへの移行を加速させている。Image: Statista

太陽光発電は現在、世界の再生可能エネルギー設備容量のほぼ3分の1を占めているとフォーブス誌は報じています。ドイツは、その取り組みを主導する国の一つです。

ドイツ西部の採石場跡の湖に建設された、急ピッチで完成した太陽光発電所は、平均的な陸上風力タービンに相当する3メガワットの発電が見込まれています。ハルテルン・アム・ゼーのジルバーゼー湖に設置されたこの施設は、360基の浮体に5,800枚のモジュールを備えています。

ドイツでは水上に約20ギガワット分の太陽光発電設備を設置できると推定されています。約1,500万世帯の電力をまかなえる規模です。浮体式システムは持続可能性が高く、設置もより迅速にできると考えられています。

太陽光パネルの設置場所として、湖は比較的有力な候補と言えるでしょう。しかし、選択肢はそれだけではありません。ここでは、世界でも珍しい太陽光パネルの設置場所をいくつか紹介します。

1. 太陽光発電の島

モルディブでは、浮体式太陽光パネルが島の沖合に設置され、観光リゾート向けの電力を発電しています。出力は680キロワットと控えめながら、現時点で海上に設置された同種の設備としては最大級です。湖とは異なり、海では強い波や、パネルを傷めて腐食させる塩水などが課題になります。

2. 太陽光発電道路

道路や歩道で太陽光発電技術の実証実験が行われています。オランダのアムステルダム近郊にある全長70メートルの「太陽光道路」の自転車道には、強化ガラスで覆われた太陽光発電(PV)セルが敷き詰められています。最初の6か月間で3,000キロワット時の電力を発電し、1人が1年間に使う電力をまかなえる量に達しました。

3. 閉鎖されたゴルフ場

世界の一部地域でゴルフの人気が低下するなか、太陽光発電の開発事業者にとって、大規模発電所を設置する理想的な環境が生まれています。使われなくなったゴルフ場には広い土地があり、日照量が多く、樹木もまばらです。

4. 太陽光発電カーポート

米国では、太陽光発電カーポートが次々と設置されています。駐車中の車を覆う屋根を活用するこれらの設備は、再生可能エネルギーを発電するだけでなく、都市のヒートアイランド現象を緩和して街を涼しくする効果もあります。さらに、駐車中の電気自動車の充電にも役立ちます。

5. 宇宙を目指す取り組み

欧州宇宙機関(ESA)は、宇宙から地球へ太陽エネルギーを送れるかどうかを検証する3年間の調査を計画しています。

ESAによると、静止軌道上の太陽光発電衛星は「24時間365日、常時太陽光を集め、それを出力密度の低いマイクロ波に変換して、地球上の受信施設へ安全に送信する」ことになります。

「宇宙太陽光発電というアイデアは、もはやSFではありません」と、ESAの科学者サンジェイ・ビジェンドラン博士はBBCに語りました。「その可能性はあります。宇宙で何かを建設する試みに踏み切るかどうかを決める前に、技術的な道筋をしっかりと理解する必要があります」

一方、英国政府は、宇宙に巨大な太陽光発電所を建設することを検討しているとされています。再生可能エネルギーを地球へ送る計画です。推定費用は目の玉が飛び出るような200億ドルです。世界のエネルギー需要は2050年までに50%近く増加すると予測されており、宇宙太陽光発電は需要への対応に大きく貢献するとともに、地球温暖化の抑制にも役立つ可能性があります。

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太陽光発電が支える未来はどれほど明るいのでしょうか。

初期費用が下がるにつれて、太陽エネルギーの利用は拡大しています。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、太陽光は世界の再生可能エネルギー設備容量の28%を占めています。風力発電は現在、クリーンエネルギーの設備容量の27%を占めています。太陽エネルギーは昨年19%増加し、風力は13%増加しました。水力発電は今も再生可能エネルギーの発電量の大部分を占めていますが、その割合は現在40%に低下しており、今後数年でさらに下がると予想されています。

世界の太陽光発電設備容量の推移、2000~2020年。画像:Statista

太陽光発電には、なお改善の余地がある

しかし、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーが実際に変化をもたらすまでには、まだ長い道のりがあります。IRENAのフランチェスコ・ラ・カメラ事務局長はフォーブス誌に、「世界的に明るい傾向が見られるものの、深刻な気候変動の影響を回避するには、エネルギー転換の速度も広がりも十分とは言えません」と語りました。

より環境に優しい未来への道には、ほかにも障害があります。米国では、太陽光発電プロジェクトに対する住民の反対によって一部の計画が停滞し、バイデン政権の環境政策の進展が脅かされています。

世界経済フォーラムは、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するために必要な技術の約50%が、まだ開発中であり、市場には出回っていないと推定しています。

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