原油価格の低迷はエネルギー研究にどのような影響を及ぼすのか?

原油価格の低迷はエネルギー研究にどのような影響を及ぼすのか?
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5月の時点では、原油価格が1バレル当たり100ドルを上回っていたため、国際石油会社(IOC)の3分の1が、今後2年間で研究開発(R&D)予算を10%増やすと見込んでいた。当時のイノベーションの主な重点分野は、コスト削減、安全性の向上、効率の改善だったと、ロイズ・レジスター・エナジーは述べている。

現在、原油価格は1バレル当たり49ドル(WTI)となり、BPやコノコフィリップスなどの大手エネルギー企業が設備投資を2桁の割合で削減すると発表している。削減率はそれぞれ13%、33%だ。こうしたなか、多くの人が、これらのR&D目標がどうなるのかと疑問に思っている。

厳しい時期にR&Dが縮小するのは珍しいことではない。たとえばシェルとトタルは、金融危機の際にR&D支出を削減した。しかし、IOCが収益を維持するために短期的なR&D削減に踏み切るのは魅力的に映るかもしれないが、長期的な削減は確実に企業の存続を危うくする。

世界の石油生産に対する直接的な支配力が1972年の70%から現在は10%に低下したIOCは、かつてないほどイノベーションに依存している。国営石油会社に市場から押し出され、多くのIOCは、深海や北極圏を含む、ますます厳しい環境で石油・ガスを探査、採掘、生産せざるを得なくなった。原油価格が1バレル当たり100ドルを下回るなかで収益を上げるには、膨大な地球物理学データをマッピング・分析できるスーパーコンピューターから、よりクリーンで効率的な新しい採掘方法まで、イノベーションが必要となる。特に深海開発や水圧破砕では、それが求められる。

予算が厳しく、イノベーションの必要性が高い状況では、オープンイノベーション戦略の魅力がますます高まる。たとえばGEとStatoilは現在、そうしなければ燃焼処分されるガスを利用した発電掘削事業で協力している。ノースダコタ州では、ガス生産量のほぼ3分の1がこの方法で失われている。先月、両社は非在来型生産における砂の使用量削減を目指し、賞金50万ドルのチャレンジも発表した。

イノベーションにおけるもう一つの変化は、市場の動向から生じる可能性がある。1990年代後半と同様に、原油安は業界再編につながるかもしれない。現在の低価格が続けば、中小企業は債務負担に苦しむ一方、大手企業は市場シェア拡大を期待して、なかでも最も革新的な企業の買収を試みるだろう。

石油・ガス部門におけるイノベーションの必要性は変わっていない。しかし、その追求方法は変わるかもしれない。

本記事は、GE Look Aheadとの協力により掲載されています GE Look Ahead。本記事の掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持していることを意味するものではありません。

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著者:Drew J. HartはGE Look Aheadに記事を執筆している。

画像:Bashneft社が所有する油田で、ポンプジャックのそばを歩く作業員。場所はニコロ・ベレゾフカ村近郊。REUTERS/Sergei Karpukhin

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