英国の再生可能エネルギー分野は静かに活況を呈しており、その成長の多くを牽引しているのは、太陽光パネルという単一の技術です。
2006年当時、英国の電力のうち再生可能エネルギー源から発電されたのはわずか4.6%でした。これは欧州平均の14%に比べて見劣りする数字でした。
欧州連合(EU)加盟国が、2020年までにエネルギー消費の20%を再生可能エネルギー源で賄う目標を掲げるなか(英国政府の目標は、より控えめな15%の割合ですが)、英国はかなり後れを取っているように見えました。しかし、 英国政府が発表した報告書 によると、この分野の見通しは急速に改善しています。
まず、英国の再生可能エネルギーの比率は、目覚ましい改善の兆しを見せています。発電量に占める再生可能エネルギーの割合は、2013年第3四半期の13.6%から2014年第3四半期には17.8%へ上昇しました。比較のために言えば、2011年第1四半期には8%を下回っていました。

近年の増加分の大きな部分は、特にバイオエネルギーと太陽光という2つのエネルギー源によるものです。
バイオエネルギーの発電量は2013年以降31%増加しました。主な要因は、Drax発電所にある6基の発電ユニットのうち2基で、石炭の燃焼から持続可能な木質ペレットの燃焼へ切り替えたことです。近い将来、3基目の切り替えが計画されています。
しかし、ここ数年で際立っているのは、太陽光の飛躍的な拡大です。報告書は次のように述べています。
「太陽光発電(PV)の設備容量は、前年からの増加分への最大の寄与要因となり、1.9ギガワット[10億ワットに相当]増加しました。その大半は大規模な事業によるものです。」

こうした数字は心強いものの、まだ活用されていない大きな可能性があります。 2012年に政府が実施した分析 では、2020年までに太陽光パネルが最大20ギガワットの電力を生み出す可能性があるとされました。これは、再生可能エネルギー分野の現在の総発電量をほぼ倍増させる規模です。
これは最大限の可能性を示す数字ですが、それでも太陽光の発展によって開かれつつある可能性を示しています。特に、技術の進歩により、太陽光パネルはかつてないほど高効率になりました。その結果、この10年間で太陽光エネルギーのコストは50%以上低下しました。

太陽光パネルによる発電量1キロワット時当たりのポンド価格。
原油価格の下落により、化石燃料に依存するコストへの懸念は当面、政治課題から外れるかもしれません。しかし、将来の需要を満たすための、より安価な再生可能エネルギーの必要性は、そう長く消え去ることのない課題です。データは、それを実現する見通しが大幅に明るくなっていることを示しています。
この記事は、 Business Insider との協力により掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:Tomas Hirstは政治記者で、ロンドンを拠点に政治、政策、経済を取材しています。
画像:2008年4月22日、北海の島ウツィラ近くの海沿いに立つ風車。REUTERS/Wojciech Moskwa。

