2012年の年間販売台数を上回る電気自動車が、今では毎週売れている

An electric charger charging an electric vehicle
More electric cars are now sold per week than in all of 2012Image: Unsplash/CHUTTERSNAP
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  • 世界の電気自動車市場は急速に拡大しています。

  • 2021年の世界販売台数は660万台に達し、前年からほぼ倍増しました。

  • 市場の成長を維持するには、自動車メーカーは素材価格の上昇やマイクロチップ不足の可能性などの課題を乗り越えなければなりません。

10年前を振り返ってみましょう。2012年、新興の電気自動車(EV)市場は勢いを増し始め、世界の販売台数は13万台でした。今では、これと同じ台数の電気自動車が毎週売れています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済的影響でガソリン車やディーゼル車の市場が落ち込む一方、EVの需要は増加し続けています。

気候変動への対応やネットゼロ達成への取り組みが、世界で排出ガスのない自動車への移行を後押ししています。

2021年、電気自動車は世界市場のほぼ9%を占めました。Image: IEA

電気自動車の世界販売台数は2019年に220万台に達しました。翌年、従来型自動車の需要が落ち込むなか、国際エネルギー機関(IEA)によると、電気自動車の販売台数は300万台に増え、世界市場の4.1%を占めました。。

市場の勢いは続き、2021年のEV販売台数は前年比で倍以上の660万台となり、世界市場のほぼ9%を占めました。同年、世界の自動車販売台数の純増分はすべて電気自動車によるものでした。

IEAの推計によると、現在、世界の道路を走る電気自動車は約1,600万台です。これらの車両の走行にはアイルランドの総発電量に相当する電力が必要ですが、大気中へのCO2排出を防いでいます。つまり、石油燃料車1,600万台を道路からなくすのと同じ効果があります。

中国の2021年の電気自動車販売台数は、前年の世界全体の販売台数を上回りました。Image: IEA

年間を通じて、月間の自動車販売台数は増加傾向をたどるのが一般的です。それを踏まえても、世界の主要3市場である中国、米国、欧州では、2021年の各月の販売台数が2020年の同じ月を50%以上上回りました。

世界で最も急成長しているEV市場である中国では、2021年の各月の販売台数が前年同月の2倍になりました。2021年の年間販売台数を見ると、中国だけで2020年の世界全体の販売台数を上回りました。

欧州では市場が70%成長し、2021年に完全電気自動車とハイブリッド電気自動車を合わせて230万台販売しました。一方、米国の販売台数は倍以上に増え、50万台を超えました。

主要市場全体で市場成長が続くことを示す明るい数字ですが、電気自動車の今後の道のりには、見えにくい障害が潜んでいるかもしれません。

自動車メーカーは、原材料の一括調達価格の上昇など、供給面で差し迫った課題に直面しています。2021年には鉄鋼価格が倍増し、アルミニウム価格は最大70%急騰、銅価格も3分の1を超えて上昇しました。

今後数年間、EVメーカーは供給不足に直面する可能性があります。Image: Unsplash/Michael Marais

こうした追加コストは従来型車と電気自動車の生産の双方に影響しましたが、EVはバッテリー製造に伴う特有の価格課題にも直面しました。リチウム炭酸塩(150%上昇)、黒鉛(15%上昇)、ニッケル(25%上昇)などの必須材料は、いずれも前年から値上がりしました。素材価格の上昇が消費者に及ぶまでには時間差があるかもしれませんが、この傾向は市場成長を考えるうえで懸念材料です。

業界が直面するもう一つの課題は、世界的なマイクロチップ不足で、自動車の生産が減速し、ときには停止に追い込まれています。その他の製品の生産にも影響しています。この不足は特に、電子部品を搭載するEVに深刻な影響を与えています。内燃機関車に比べて、マイクロチップを2.3倍必要とするためです。

EVメーカーの苦境に追い打ちをかけるように、リチウムやコバルトなど需要の高い重要鉱物は、早ければ2025年にも不足する可能性があります。IEAによると、生産能力の拡大に向けた大規模な新規投資が行われなければ、その恐れがあります。

世界でEVの普及を進めるうえで、消費者の信頼を得ることが重要な役割を果たしてきました。今、自動車メーカーと政策立案者に求められているのは、差し迫る供給の混乱を解消するために生産能力を整え、電気自動車の普及を確実に前進させることです。

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