教師が破壊的技術を受け入れなければならない理由

教師が破壊的技術を受け入れなければならない理由
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手頃で利用しやすい技術は、誰もがイノベーターや発明家になる機会を民主化できます。各国はこの機会を生かし、新たな雇用や産業、熟練労働者を生み出すことで、さらなる経済成長と競争力の向上を実現できます。また、問題解決能力と起業家精神を備えた市民を育てることは、国内のさまざまな社会問題を革新的な方法で解決する助けになります。

2013年の報告書「破壊的技術:生活、ビジネス、世界経済を変革する進歩」で、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートは、モバイルインターネット、知識労働の自動化、モノのインターネット、先進ロボット工学、3Dプリンティング、先端材料など、経済に大きな変革をもたらす可能性のある12の技術を特定しました。

以前のブログ(子どもがSTEM/STEAM科目と21世紀型スキルを学ぶための新技術 および3Dプリンターは世界銀行の使命にどのような意味を持つのか?)と特集記事(「メイカー」コミュニティが地域の課題に取り組む)では、こうした破壊的技術や低コスト技術が、スキル開発や教育の教育法に及ぼす影響、そして国際開発への含意について触れました。

これらの記事を掘り下げ、教育法と制度モデルの観点から、「急速な技術変化に対応するため、子ども、若者、大人はどのように備えればよいのか」というテーマを考察します。私の分析は、IREXが主催した「開発のための3Dプリンティングを探る」に最近参加して交わされた活発な議論と、世界銀行での私の仕事に基づいています。

破壊的技術をうまく活用する鍵は、技術の使い方を学ぶことではなく、教師が技術を使ってどのように異なる教え方をするかにあります。

「メイカーと教育」に携わる人々へのインタビューと議論から得た教訓をまとめると、破壊的技術や新興技術(3Dプリンター、マイクロコンピューター、微小電子回路、センサー、レーザーカッターなど)を教室に持ち込むための場は、新技術を使うスキルを育むだけのものではありません。教育と学習における行動の変化や、新たな協働・連携の機会の創出にも関わり、イノベーションをもたらす可能性があります。技術は、教師、生徒、学校の行動変容を促す触媒となります。

以下の表では、教室に技術を導入したとき、教育と学習のスタイルにどのような行動変化が生じるかを分析し、示しました。その結果、教育法や学習スタイルのこうした変化が、労働市場で強く求められる21世紀型スキルを生徒に身につけさせる助けになることが分かります。この分析は、教師、全米科学財団の研究者、コロンビア特別区公共図書館システムの代表者、そして社会変革のための技術活用に焦点を当てるオンライン教育コース提供者「Tech Change」との議論に基づいています。

表:技術は教育と学習にどのような変化をもたらすのか?

課題

では、こうした変化を学校制度やカリキュラムにどう適用できるでしょうか。高所得国でも低所得国でも、教師が新しい教育法や技術を学ぶための時間と資源の不足、インフラ投資の資金不足、機器を置くスペースの制約、新技術導入について関係者の賛同を得る難しさなど、共通の課題があります。
開発途上国では、ブロードバンドインターネットや電力へのアクセスが限られていること、機器を作るための原材料を入手しにくいこと、機器の保守、そして生徒に十分な指導を行う妨げとなる非常に高い生徒・教師比率など、さらなる課題も加わります。

こうした課題があっても、将来の市民を育てるため、新技術を教室に導入し、教育と学習に取り入れることは可能です。公共図書館、地域のテレセンター、非営利および営利の地域イノベーションセンターなど、国内で利用できる資源を活用するとともに、官民連携を構築して民間部門の資源を活用することで実現できます。

次回のブログでは、技術が教育機関にもたらす変化を取り入れるさまざまな制度モデルを紹介します。

このブログをお読みの皆さんから、技術が教育や学習のスタイルにどのような変化をもたらしたか、またその変化による利点や課題について、ぜひお聞かせいただければと思います。

この記事は当初、 世界銀行ブログ

著者:SaoriはICTユニットに所属し、教育における技術とイノベーション、労働力開発、雇用問題の分野を担当しています。

画像:2008年6月20日、マサチューセッツ州ドーチェスターのリラ・G・フレデリック・パイロット中学校で、生徒たちが授業中にノートパソコンで作業している。ロイター/Adam Hunger。

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