概して、ハーバード大卒者は、より多くの収入を得て、たとえば一般的な州立大学を卒業した学生よりも良い職に就く。
なにしろ、彼らは他に類を見ないほど厳格な学術課程を修了し、世界有数の優れた学者たちから教育を受けている。まさに成功への準備が整っているのだ。
ところが、実際はそうではない。
アイビーリーグの卒業生が州立大学の卒業生より総じて成功するのは、アイビーリーグで教育を受けたからではない。彼らが私たちより賢く、才能に恵まれているからだ。そして、そもそも彼らがアイビーリーグに入学できたのもそのためである。
元Googleのデータサイエンティストで、ハーバード大学で学んだ経済学者(もちろん)であるセス・スティーブンス=ダヴィドウィッツは、新著『Everybody Lies』でこの考えを詳しく述べている。本書は、匿名化されたGoogle検索から初デートで人々が使う言葉まで、ビッグデータの多様な活用法と、そこから人間の行動について何が明らかになるかを探る。
『Everybody Lies』を読み進め、スティーブンス=ダヴィドウィッツが大学の進学先は重要ではないと説明する箇所に差しかかったとき、私は衝撃を受けた。その根拠となる科学的知見がとても単純であること、そして決して新しい発見ではないことが、その理由の一端だ。
スティーブンス=ダヴィドウィッツは、2002年の論文を引き合いに出す。Mathematica Policy Researchのステイシー・デールとプリンストン大学のアラン・B・クルーガーによるこの論文は、エリート大学は「将来の収入を得る能力が高い学生を受け入れる傾向がある」と指摘した。
スティーブンス=ダヴィドウィッツが本書で説明するように、研究者たちは何千人もの高校生に関するデータを調べた。大学への出願先、合格した大学、実際に進学した大学、家庭環境、成人後の収入である。特に、1976年に大学1年生だった人々の1995年の収入を調査した。
ここが、シンプルでありながら見事な点だ。スティーブンス=ダヴィドウィッツの説明によると、研究者たちは「似たような背景を持ち、同じ大学に合格したものの、異なる大学を選んだ学生たちを比較した。ハーバードに合格してペンシルベニア州立大学に進学した学生もいた……つまり、入学審査委員会の評価では、彼らもハーバードに進学した学生と同じくらい才能があった。しかし、受けた教育は異なっていた」。
その結果、この二つの学生グループは、後年、同程度の収入を得ていたことが分かった。
2011年、研究者たちはさらに大規模な標本を対象に、1989年に大学1年生だった約19,000人の成人の2007年の収入を調べ、同様の結果を得た。
こうした調査結果は、科学者気取りの人々が好む格言の典型例だ。相関関係は因果関係を意味しない。
つまり、アイビーリーグの卒業生は確かに他の誰よりも成功しているが、アイビーリーグに通ったことがその理由ではない。結果を説明する第三の要因、すなわち彼らがもともとどれほど賢く、才能に恵まれていたかがあるのだ。
あるいは、スティーブンス=ダヴィドウィッツがBusiness Insiderのインタビューで述べたように、エリート大学の学生は「より才能に恵まれている傾向がある。大学が彼らに何かを付け加えたからではない」。
ただし興味深いことに、低所得層出身の学生はエリート大学に通うことで恩恵を受ける傾向があると研究で分かった。このことは、「どの大学を選んでも重要ではない」という主張が、あらゆる場合に当てはまるわけではないことを示唆している。


