この一枚のグラフが示す、医療分野で米国がどれほど遅れを取っているか

Pharmaceutical tablets and capsules in foil strips are arranged on a table in this picture illustration taken in Ljubljana September 18, 2013. Picture taken September 18. REUTERS/Srdjan Zivulovic (SLOVENIA - Tags: HEALTH) - RTX15K29
Is the money we're spending on health care keeping us alive?Image: REUTERS/Srdjan Zivulovic
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医療に費やすお金は、私たちの命を守っているのだろうか。

ある意味、これはあらゆる医療制度にとって最大の試金石であり、米国はその試験に落第している。

上のグラフによると、命を守るための医療に他の先進国よりはるかに多くを費やしているにもかかわらず、米国の平均寿命は大きく後れを取り続けている。

このグラフは、オックスフォード大学の経済学者マックス・ローザー提供世界で最も豊かな国々について、過去40年以上にわたる一人当たりの医療費と平均寿命を示したものだ。各国に一本の線が割り当てられ、これらの指標が時間とともにどう推移したかを表している。

Image: OECD

グラフを見ると、二つのことが明らかになる。ローザーが指摘するように、大きなポイントは、豊かな国では医療費を多く支出するほど平均寿命が延びるということだ。

しかし、もう一つ分かることがある。医療費の使われ方は一様ではない。米国では、インフレ調整後の年間一人当たり医療費が急増し、1970年には年間500ドル未満だったのが、2014年には約9,000ドルに達した。

これは、グラフで医療費が2番目に高いスイスより、一人当たり年間2,000ドル多い。それほど多額を支出しているにもかかわらず、米国の平均寿命の伸びはわずかだ。つまり、多額のお金を費やしているのに、それによる平均寿命の大きな伸びは見られていない。

日本との比較は示唆に富む。1970年の日本の平均寿命は72歳で、米国の71歳と同程度だった。2014年までに米国の平均寿命は8年延びて79歳になった。一方、日本では実に12年延びて84歳になった。そして現在、米国は一人当たりの医療費で日本の2倍を超える額を費やしている。

こうした数字に影響する要因は数多くある。とりわけ、方程式の長寿に関わる側面では、生活習慣や食習慣、運動、文化などの違いが挙げられる。しかし支出の側には、見過ごせない大きな問題がある。経済協力開発機構(OECD)によると、グラフにある国のうち、国民皆保険制度がないのは米国だけだ。

平均寿命は、健康と幸福の全体像を示す優れた簡潔な指標だ。実際、経済学者のデビッド・カトラー、アンガス・ディートン、アドリアナ・リェラス=ムニーは2006年にこう記している。「人生の喜びも、それを味わう生がなければ何の価値もない。」

平均寿命が重要であり、米国の順位が惨憺たるものであることを考えれば、米国民は、政治家が——よくあることだが——どんな政策変更も「世界史上最高の医療制度」を変えてしまうと主張するとき、かなり疑ってかかるべきだ。

結局、医療がそれほど優れているのなら、なぜ私たちはより多くを払い、より早く死んでいくのだろうか。

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