サハラ以南のアフリカ:人口の高齢化と成長が交わる領域にある機会

サハラ以南のアフリカ:人口の高齢化と成長が交わる領域にある機会
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イザベラ・アボデリンはフォーラムにゲスト寄稿しています。オックスフォード大学の上級研究員であり、African Research on Ageing Networkの共同コーディネーターを務めるとともに、 Global Agenda Council on Ageingのメンバーです。

Isabella Aboderin

世界各地域における人口増加と人口高齢化の傾向およびその影響が交差する領域を考察すると、サハラ以南のアフリカ(SSA)特有の状況だけでなく、そこから生まれる可能性のある機会も浮き彫りになります。

高い出生率が続いていることを背景に、 SSAの総人口は、工業化社会や急速に高齢化する開発途上社会よりもはるかに速く増加し、高齢化の進行ははるかに緩やかになるでしょう(人口は4倍になりますが、2100年になっても成熟段階には達しません)。SSAで出生率が今後も低下し続けるという予測が実現しなければ(その可能性を示す兆候もあります)、その違いはさらに顕著になるでしょう。

しかし、こうした社会の異なる人口構成や経験には、SSAが活用すれば、人口増加、高齢化、開発に関する中核的な課題により適切に取り組む力となる「教訓」がいくつもあります。最も基本的には、将来の人口動態の現実に備えて早期に計画する重要性から始めて、特に注目すべき機会が4つあると私は考えます。

  • 第一に、SSA諸国は、より急速に高齢化が進む資源の乏しい国々で築かれた高齢者向けの政策やプログラム上の対応を、モデルとして活用できるはずです。そのためには、既存の施策を確実に評価し、それらについて南南間の効果的な対話を促す体系的な仕組みが必要です。

  • 第二に、若年期への投資が高齢期に実を結ぶというエビデンスを、SSAは受け入れる必要があります。ライフコースの視点を積極的に採用し、適用して、主流のミレニアム開発目標(MDGs)中心の開発課題における現在の若年層への重点を再構成すれば、(i)課題との建設的な関与を促し、高齢期への長期的な効果を高めるとともに、(ii)ドナーや政府が中年層・高齢者を対象とする施策を進めるための自然な根拠と必要性を示せます。

  • 第三に、SSAは、労働力の「生産」と輸出を進めることで、成熟社会の人口動態に積極的に関与し、その恩恵を受けられます。これは、若年人口の多くに仕事を提供し、人口ボーナスの可能性を実現する取り組みの一環です。長期介護を担う労働力の供給に、特に重点を置くべきです。送り出し国と受け入れ国の政策上の取り決めにより、介護人材の流出を防ぐことができます。

  • 第四に、そして極めて重要なこととして、SSA諸国は、高齢者が経済的に生産性のある人口層として重要であることを認識しなければなりません。その第一歩は、特に農村部では、高齢者の過半数、あるいは大きな割合を占める人々が 経済活動に従事している と認識することです。政府は、高齢者を一律に「扶養される存在」とみなす考え方を捨て、とりわけ農業従事者に占める高齢者の多さを考慮すべきです。食料安全保障の確保に向けて農業生産を活性化するには、高齢者の生産性と事業活動を高めるための投資が不可欠です。

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