スマートフォンを活用し、インド農村部のデジタルリテラシー向上を図る

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  • インド農村部の保育士にスマートフォンや基本的なアプリの使い方を教えることは、デジタルリテラシー・スキルに関して、継続的な学びの道筋を築くきっかけとなり得ます。

  • この取り組みを行うプログラムでは、デジタルリテラシー・スキルを記録し、参加者がさらに学ぶのを支援するための評価指標を作成しました。また、参加者は、預かる子どもたちにその知識を伝えることもできます。

  • スマートフォンやインターネットを利用する人が増えるなか、教育者や保育者にデジタルスキルを提供することは、恵まれない人々のための教育を民主化する上で不可欠になるでしょう。

インド農村部の保育士を対象とした最近の研修プログラムで、現地研修担当者がスマートフォン画面の三点ボタンをクリックしてWhatsAppのグループ設定を変更する方法を参加者に示していたところ、ある参加者が「なぜそのボタンなのですか?」と質問しました。

これらのアンガンワディ(保育所)の職員は、3~6歳の子どもたちに教育サービスを提供するために、デジタルリテラシーを身につけているところです。この質問の率直で純粋な響きは、デジタルリテラシーの本質や、初心者が新しい技術の使い方を学ぶ過程について多くを物語っています。新しいアプリを使うことは、熟練した技術ユーザーにとっては直感的であるかもしれませんが、デジタルリテラシーを身につけるための基礎的な手順の一部は、熟練ユーザーにとっては目に見えにくいものでもあります。

デジタルリテラシーが不足していると、アプリや技術への関与が弱まります。これまでスマートフォンをあまり使ったことがない人が、オンライン決済を行おうとする場面を想像してみてください。QRコードを読み取り、支払金額を入力し、パスワードを読み取って入力できる必要があります。

決済アプリは、スマートフォンとインターネット接続があれば誰でも利用できますが、デジタルリテラシーの低さから、農村部や社会的に疎外された人々の間では普及率が依然として低い状況です。2022年4月に実施された現地調査によると、インド最大の農村商取引ネットワークである1Bridgeでは、インド農村部の人々のうち、決済にプラットフォームを積極的に利用している人は、わずか3~7%です。

インドには、7億人を超えるスマートフォン利用者がおり、その中には、農村部の4億2,500万人が含まれます(2023年1月時点)。現在、50%を超える人々がスマートフォンを利用しており、アクティブなインターネット利用者数は2019年以降45%増加しており、インド農村部は世界のスマート革命の中心に位置しています。

技術戦略は、デジタル技術に習熟した若い世代、特に高等教育を受けた若い世代に重点を置くことが多いのですが、スマートフォン所有者の多くは教育水準の低い人々であることを認識することが極めて重要です。最新のデータによると、2020年のロックダウン以降、子どもの教育のためにスマートフォンを購入する「低学歴」カテゴリーの低所得世帯が大幅に増加しています。

デジタル初心者向けの革新的な製品を開発し、必要な技術スキルを身につけてもらうことで、こうした人々は事業目標や発展目標を達成できるようになるでしょう。

デジタルリテラシー革命

インド政府は、既にスマート革命を次の分野にもたらしています:アンガンワディ「ポシャン・アビヤーン(Poshan Abhiyaan)」を通じて、妊婦、授乳中の母親、子ども、思春期の若者の栄養改善に技術を活用するプログラムです。その目的は、デジタル研修やスキルアップを通じて、インドの最前線で働く保健従事者に権限を与えることです。デジタル化への取り組みによって、アンガンワディ、そして農村部のその他の人々にとって教育の新たなフロンティアを切り開くのであれば、スマート革命はデジタルリテラシー革命に支えられなければなりません。

Rocket Learningの幼児教育プログラムの一環として、家庭と教室での学習活動は、WhatsAppなどの簡易なアプリを通じて、保護者とアンガンワディに送信されています。そのため、アンガンワディのような最前線のスタッフは、プログラムが対象利用者に確実に届くよう、これらのアプリを使いこなせる必要があります。例えば、教育活動が村の子どもたちに確実に届くよう、WhatsAppグループを作成し、電話番号を追加する必要があります。

スキル習得を支援するため、アンガンワディの職員によるWhatsAppの利用を、当プログラムへの参加に必要な10の基本的なデジタルスキルに分解しました。これには、電話番号の保存、WhatsAppグループの作成、参加者の追加、動画の再生、画像への注釈付けなどが含まれます。インドのマハーラーシュトラ州とウッタル・プラデーシュ州の数か所の農村地区でアンガンワディと協力し、研修担当者が参加者による10のタスクの完了状況を観察しました。作業が未完了、一部完了、完了のいずれであるかを示す1~3の尺度で評価しました。

Rocket Learningは、研修を行う保育士のデジタルリテラシーのレベルを追跡しています。Image: Rocket Learning

これらのスコアを基に、初級、中級、上級に分類された10の主要なWhatsAppデジタルスキルを作成しました。これにより、一人ひとりに最適な研修内容を検討することができました。また、基礎的なスキルを持つ人がより利用しやすいよう、プログラムの変更も可能になりました。

しかし、アンガンワディのスキルをさらに伸ばす支援も行いたいと考えました。そのため、異なる学習の道筋を設け、短くて行動志向の学習教材を活用しました。より個別的なアプローチを取ることで、例えば、一部のアンガンワディの職員にとっては、子どもや孫が小さな学習課題を手伝うことで、本人の学習が進み、スマートフォンの基本的な使い方について質問しやすくなることがわかりました。

スマートフォンやインターネットを利用する人が増えるなか、教育者や保育者にデジタルスキルを提供することは、恵まれない人々のための教育を民主化する上で不可欠になるでしょう。しかし、技術が進化し続けるなかで、デジタルスキルの向上は継続的に行われる必要があり、そうしたコミュニティ向けに設計されたエドテック(教育技術)プログラムと円滑に統合されるべきです。

これは、教育者に必要な中核的なデジタルコンピテンシーを特定し、参加者に合わせた介入を行い、デジタルリテラシー・スキルの継続的なサイクルを構築することを意味します。教育者のためにこれを行うことは、教える子どもたちの教育成果の向上にもつながります。

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