ジェンダー・ステレオタイプを打ち破るのは、私たち一人ひとりです

ジェンダー・ステレオタイプを打ち破るのは、私たち一人ひとりです
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来年は、ジェンダー平等に向けた意欲的な世界的アジェンダを掲げた北京世界女性会議の開催から20周年を迎えます。それ以来、世界中の女性と男性が、医療、教育、経済活動および政治参加を、あらゆるジェンダーの人々が等しく利用できるよう懸命に取り組んできました。前進はありましたが、まだ多くの課題が残っています。今日に至るまで、完全なジェンダー平等を実現した国はなく、ジェンダー格差が続くことで世界経済は損失を被り続けています。

今日、教育機会はますます増え、女性たちは意欲的にそれを求めています。リトアニアでは、女性のほぼ92%が中等教育以上を受けています。EU全体では、大学卒業者の半数以上を女性が占め、その多くは人文科学、教育、保健、福祉の分野です。しかし、工学、数学、科学を専攻して卒業する女性はごく一部にすぎません。特定の学問分野、そして特定の職業は女の子向き、別の分野や職業は男の子向きだという固定観念を打ち破る効果的な方法を、教育制度はまだ見いだせていません。

実際、私たちは一つの逆説に直面しています。女性の教育へのアクセスが改善しても、経済的機会の平等にはつながっていません。家庭と仕事の両立は、依然として女性だけの問題とされています。これは家庭を損ない、労働市場における女性への差別を強めています。EUでは、男性の就業率が75%近くである一方、女性はわずか62%です。経済参加の格差を解消できた国は、世界に一つもありません。女性は今も、十分な雇用を得られず、賃金も低く、企業や政治の上級管理職・幹部職に占める割合も低いままです。その結果、人材が継続的に浪費され、経済成長が妨げられています。

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世界経済がなお危機からの回復途上にある今、ジェンダーにかかわらず、すべての人の技能と知識を最大限に生かさなければなりません。とりわけ、女性の就業率の上昇が過去50年間に前例のない成長にすでに寄与してきたことを踏まえる必要があります。

女性が経済や政治により深く参画しなければ、世界の持続可能な成長と貧困削減という共通目標を達成することはできません。女性は、雇用の創出、研究開発の促進、イノベーションの奨励、競争力の向上、社会的排除との闘いにおいて重要な役割を担います。EUだけでも、経済参加の格差を完全に解消すれば、2030年までに一人当たりGDPが約12%増加すると見込まれます。ジェンダー平等は、しばしば費用のかかる取り組みと見なされます。しかし、不平等がもたらす損失のほうがはるかに大きいと認識すべき時です。もはや、その損失を負担し続ける余裕はありません。

リトアニアは、男女平等の実現に向けて一貫して取り組んできました。女性を家庭内暴力から守る法律や、ジェンダー主流化を支援する行動計画を採択し、女性の実情を改善するための具体策も引き続き講じています。リトアニアの「機会均等国家プログラム」は、すでに目に見える成果を上げています。リトアニアにおける女性と男性の完全雇用率の差は、それぞれ68%と71%で、EUで最も小さい一方、現在12.6%の賃金格差はEU平均を下回っています。EU全体で啓発活動やジェンダー平等の推進に重要な役割を果たす欧州ジェンダー平等研究所がビリニュスに置かれているのは、偶然ではありません。それでも、改善の余地があることを私たちは強く認識しています。

世界のコミュニティとして、私たちはジェンダー格差の解消を目指す国内外のプログラム、戦略、取り組みを数多く策定してきました。参考にできる優れた実践例も豊富にあります。問題の性質と規模を正確に示す世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」のような高度なツールも利用できます。前進に向けた対策や後押しは十分にそろっています。しかし、変化の歩みは遅いのです。

世界的なジェンダー格差を解消するには、労働市場と社会保障制度に構造改革を実施する真摯な政治的意思が必要です。指導者や意思決定者には、機会の平等だけでなく、教育、キャリア、家庭生活について平等に選択できる可能性も確保する責任があります。

ジェンダー平等は、2015年以降の世界開発アジェンダに不可欠な要素として位置づけなければなりません。同時に、すべての女性と男性が勇気を持って変化に加わり、日々の社会、政治、ビジネスの慣行を改善し、そこにジェンダー・ステレオタイプが根づかないようにすることも、一人ひとりにかかっています。

著者:ダリア・グリバウスカイテはリトアニア共和国大統領です。彼女は また、 女性世界指導者評議会の議長です。

世界経済フォーラムの 『グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2014』 が本日発表されます。

画像:2010年11月16日、ロンドンのショッピングモール「One New Change」のバルコニーで来訪者がポーズをとる中、背後に見える高層ビル「ザ・シャード」の建設が進む。REUTERS/Suzanne Plunkett

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