マルク・ボリス・アンドリヤニッチ氏は、欧州のテック・エコシステムの変革に取り組む、スロベニアの市民社会リーダーであり政治家です。
アンドリヤニッチ氏がスロベニア初のデジタル変革担当大臣を務めた期間に、同国は欧州デジタル経済社会指数(DESI)で順位を3つ上げました。
同氏は最近、ウクライナのデジタル・レジリエンス強化に向けた取り組みが評価され、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領からウクライナ平和賞を授与されました。
マルク・ボリス・アンドリヤニッチ氏は、スロベニア人であることに誇りを持つ市民社会リーダーです。テクノロジーへの情熱と、人間中心のデジタル変革の力への信念を持っています。キャリアを通じて、故郷のスロベニア・リュブリャナから、オックスフォード、ワシントンD.C.、ブリュッセル、ワルシャワ、シエラレオネへと活動の場を広げてきました。
スロベニアでは、若者向けの複数のNGOや、市民参加と起業家精神を促す取り組みを共同設立し、主導しました。その一つが、ネットワーク・オブ・アイデアズ協会(Združenje Mreža idej)です。ウーバーで中東欧地域の公共政策責任者を務めた後、スロベニア初のデジタル変革担当大臣に就任し、公共サービスの近代化を主導するとともに、EUのデジタル政策を調整しました。現在は欧州のテック企業の成長を支援し、欧州イノベーション・技術機構の理事会メンバーを務めています。
デジタル変革担当大臣への就任を決めた理由は何ですか?
自国に奉仕することほど大きな特権はありません。政府からスロベニアのデジタル変革を率いるよう要請されたとき、私は高揚感や責任感、さらには恐れさえも感じ、圧倒されました。テック業界の安定したやりがいのある仕事を離れ、かなり過酷な政治の世界に飛び込むのは決して容易ではありませんでしたが、正しい選択でした。
幸い、私には仲間がいました。国内の新たなデジタル戦略の策定と実施を支えてもらうため、第一線の専門家たちと、若く才能あるチームを集めました。その結果、欧州委員会のデジタル経済社会指数(DESI)によると、スロベニアは順位を3つ上げ、デジタル分野の発展度でドイツとフランスを上回りました。
最も誇りに思うプロジェクトは何ですか?
デジタル・デバイドの解消が最優先課題だったため、デジタル包摂法の成立を大変誇りに思っています。この法律は、欧州で初期の包括的な同種の法令の一つです。デジタル包摂への体系的な取り組みを法制化し、私の国の歴史上最大規模となるデジタルスキル習得プログラムへの道を開きました。
同様に、2021年のスロベニアのEU議長国任期中に、同僚たちと達成した成果も誇りに思っています。欧州のテック規制の基盤となるデジタルサービス法とデジタル市場法について、加盟国間の合意に至りました。また、ウクライナのデジタル・レジリエンス強化に向けた取り組みも誇りに思っています。この取り組みが評価され、最近、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領からウクライナ平和賞を授与されました。
欧州はデジタル化した世界にどの程度適応していますか?
明るい材料は、欧州が先を見据えたテック規制を主導してきたことです。しかし、デジタル・イノベーションでは米国と中国に後れを取っており、現在、世界最大級のテック企業の中に欧州企業はごくわずかしかありません。
公正な競争を確保し、私たちの基本的価値観を守るには、包括的なテック規制が必要であることは間違いありません。同時に、未来のデジタル分野をけん引する企業を育てる環境を整え、発展させることも不可欠です。このビジョンを実現するため、欧州の政策立案者や専門家、起業家と緊密に協力しています。
フォーラムのヤング・グローバル・リーダーの一人として、このコミュニティはあなたの仕事にどのような影響を与えましたか?
これほど刺激的で活気あふれるコミュニティの一員になれたことに、感謝してもしきれません。すでに、デジタル変革への情熱を共有するフォーラムのヤング・グローバル・リーダー数人とつながりました。来年開催予定の世界的なAIガバナンスに関する大規模会議をはじめ、わくわくするような事業や政策関連プロジェクトに一緒に取り組んでいます。
詳しくは、ヤング・グローバル・リーダーズ・フォーラム こちら。


