ブラックフライデー以降、クリスマス前のセールを楽しむ消費者でヨーロッパのレジは大いににぎわうことでしょう。
しかし、お金を使えば手元に何も残らない、新しい店舗が2つあります。
「Choose Love」は慈善団体 Help Refugeesが運営するポップアップストアです。2017年にロンドンで開店して成功を収め、75万ポンドを超える資金を集めました。今回、そのオリジナル店舗が戻ってきて、11月27日のGiving Tuesdayにニューヨークで新店舗がオープンします。
店舗では、買い物客に「心ゆくまで買い物をして、何も持ち帰らず、愛を感じてください」と呼びかけています。緊急用毛布から学用品の入ったバッグ、離散家族のための法律関連費用まで、必要不可欠な品目やサービスを取りそろえています。「購入」された品は、慈善団体とそのパートナーによって、ヨーロッパと中東各地に届けられます。

「Choose Love」では、母親や赤ちゃんなど特定のニーズに対応するために設計されたセットに加え、英国と米国のホームレスの人々のための寝袋や支援物資も提供します。
買い物客は、展示されている品々に触れ、それらが必要とされる理由を知ることができます。店舗は、難民の旅路の異なる段階を紹介するセクションに分かれています。生き延びること(緊急用毛布、防寒着、食料)、住まいを得ること(テント、寝袋、衛生用品パック)、そして未来(教育教材、辞書、家の鍵)です。
過去最大の危機
2017年、国連難民高等弁務官事務所の「Global Trends study」によると、記録的な水準の避難が起きており、6,850万人が強制的に故郷を追われ、タイの人口を上回りました。これは、1人が2秒ごとに避難させられていることになります。
同調査によると、紛争や迫害から逃れて自国を離れた難民は2,540万人で、2016年より290万人増加しました。これは、UNHCRが単年で確認した中で最大の増加幅です。

昨年、ロンドンの店舗とそのオンライン版を通じて、難民に次のような支援を提供しました:
- 80万食の栄養価の高い食事
- 3,556泊分の宿泊
- 大人向けの冬用必需品2万5,000点(毛布5,000枚、衣類1万1,000点を含む)
- 乳幼児と子ども向けの必需品10万点(おむつ7万7,000パックを含む)。
Help Refugees の最高経営責任者ジョージー・ノートン氏は次のように述べています。「昨年のクリスマス、この店舗はロンドン中心部で思いやりの象徴となりました。「Choose Love」は、あらゆる立場の人々が難民に共感し、実際に役立つ行動を起こすきっかけとなりました。」
世界的な支援
この店舗のオープンは、国連の難民に関するグローバル・コンパクトの合意に世界が一歩近づいたことを示すものです。このコンパクトは、難民と移民に関するニューヨーク宣言を契機として始まったものです。
2016年9月に国連総会で採択されたこの宣言は、前例のない規模の人の移動を認識し、次のように述べています。「我々は、難民と移民の大規模な移動を、人道的かつ思いやりのある、人間中心の方法で管理するという共同の責任を認識する。
「我々は、これらの移動に対応する能力や資源が国によって異なることを認識しつつ、国際協力を通じてこれを行う。」
10月の国連総会での演説で、国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏は次のように述べました。「難民は、機会さえ与えられれば、人道と連帯、そして社会における共通の目的意識の触媒にもなり得ます。言い換えれば、世界的な課題に直面する際に、私たちを結び付け、より強くするすべてのものの触媒となるのです。」
世界の指導者たちが、前例のない人の流れに対応するための政策や戦略に苦慮する中、個人は、真に価値のあるクリスマスの贈り物を購入することで、難民の苦境にどれほど関心を寄せているかを示す機会を得ています。



