亜鉛は低炭素経済に不可欠。その理由とは

Wind turbines
A 10MWh offshore wind turbine requires 4 tonnes of zinc.Image: REUTERS/David Mercado (BOLIVIA)
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  • 亜鉛は、世界で最も用途が広く、欠かせない素材の一つです。

  • 世界で4番目に多く使われている金属で、使用量は鉄、アルミニウム、銅に次ぎます。

  • 太陽光発電や風力発電などのグリーン技術を可能にするうえで、重要な役割を果たしています。

  • 亜鉛イオン電池は、電気自動車での使用においても、リチウムイオン電池より安全と考えられています。

金属の亜鉛の用途を尋ねると、ビタミン剤、日焼け止め、金属めっきを挙げる人がよくいます。

しかし、輸送、インフラ、電子機器、食料安全保障、再生可能エネルギーにおける亜鉛の用途を知る人は多くありません。

この図解はTeckによるもので、低炭素経済において亜鉛が重要な役割を果たしていることを示しています。

多用途な金属、亜鉛

亜鉛は、人類に知られている素材の中でも特に用途が広く、不可欠なものの一つです。世界で4番目に多く使われている金属で、鉄、アルミニウム、銅に次ぎます。

亜鉛の主な用途は、鉄や鋼のさびを防ぐ溶融亜鉛めっきです。亜鉛めっきは、橋の高欄や支柱、鉄道の線路、公共交通機関の拠点やターミナルに使われる鋼材の寿命を延ばし、公共交通機関やインフラを支える重要な役割を果たしています。

さらに、亜鉛は他の金属と合金にして、ドアハンドルのような形状にダイカスト成形できます。また、銅と合金にして真ちゅうを作ったり、銅や場合によっては他の金属と合金にして、建築用青銅や商業用青銅などの種類の青銅を作ったりできます。

亜鉛の主な用途は、鉄や鋼のさびを防ぐ溶融亜鉛めっきです。Image: カナダ天然資源省

また、亜鉛はエネルギー貯蔵にも使われています。亜鉛炭素電池は、商業化された最初の乾電池で、従来の電池より低コストで高いエネルギー密度を実現しました。

エネルギー貯蔵での役割が拡大し、金属を腐食から守る優れた性能を持つ亜鉛は、今後も不可欠な素材であり続けます。

エネルギー転換における亜鉛

亜鉛イオン電池は水系の化学系を採用しているため、リチウムイオン電池より安全と考えられており、電気自動車(EV)のバッテリーパックでリチウムイオン電池に起きる発火の問題を回避できます。

亜鉛を必要とする亜鉛めっき鋼板は、EVメーカーが車体に用いる優先素材です。平均的なEVには0.2トンの鋼材が必要です。

亜鉛は100%リサイクル可能で、品質を損なうことなく回収して再利用できます。現在、世界で生産される亜鉛の30%は、リサイクル亜鉛または二次亜鉛に由来します。

亜鉛は、太陽光や風力など、他のグリーン技術を可能にするうえでも重要な役割を果たします。亜鉛めっきは太陽光パネルや風力タービンを保護し、さびを防ぎます。10MWhの洋上風力タービンには亜鉛が4トン必要です。一方、11万世帯に電力を供給できる100MWhの太陽光発電所には、亜鉛が240トン必要です。

天然に豊富に存在

亜鉛の市場規模は年間400億ドルです。他の金属と異なり、亜鉛は天然に豊富に存在し、何世代にもわたる将来の需要を満たす資源があります。

世界が低炭素経済へ移行する中、亜鉛はクリーンエネルギー技術を支える重要な役割を今後も果たし続けます。

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