世界が女性の気候起業家に投資すべき理由

Woman in black top holding climate protest placard
Women are more affected by climate change than men, and yet when it comes to technological solutions their voices are absent.Image: Lewis Parsons
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  • 気候変動の影響は男性より女性のほうが大きいにもかかわらず、この分野のイノベーションと起業は男性が主導しています。

  • 女性起業家は「グリーンテック」で成功するまでに、資本へのアクセスや構造的な差別を含む多くの障壁に直面しています。

  • アクセラレーターやインキュベーターを活用し、テクノロジー分野および銀行分野により多くの女性を採用することで、女性起業家の成長を支援できます。

気候変動との闘いにおいて、「グリーンテック」として知られる起業とイノベーションは不可欠です。女性は男性より気候変動の影響を大きく受けており、それにもかかわらず、グリーンテックは現在も男性が主導する分野です。カナダでは、グリーンテック企業の創業者のうち女性は10人に1人に過ぎず、グリーンテック系スタートアップの19%にしか少なくとも1人の女性創業者がいません。気候ソリューションの創出において、女性の視点は著しく欠けています。

女性起業家への投資は、社会全体により高いリターンをもたらすでしょう。その理由は、女性は男性に比べて収入のより多くを家族のために支出するからです。また、女性が創業する企業は、男性が創業する企業の2.5倍の女性を雇用する傾向があるため、女性起業家を支援することは、より多くの女性が雇用機会にアクセスできることにもつながります。

女性起業家は社会的ニーズに対応するためのイノベーションを、男性起業家よりも起こしやすく、また女性はリーダーシップ、問題解決、イノベーションなどの主要スキルにおいて男性より高い評価を得ています。気候テック分野へのベンチャーキャピタルの資金供給は現在、ベンチャーキャピタル全体の資金供給の5倍の速さで成長しており、この分野のイノベーションに対する高い需要を示しています。女性がこの分野でリーダーの地位に就くことができれば、富の創出とジェンダー間の資産格差の縮小に役立つでしょう。

女性起業家が直面する課題

資本へのアクセスは女性起業家が直面する重要な課題であり、銀行による差別を受けていることを示す証拠があります。2017年には、米国のベンチャーキャピタルの資金のうち、創業者が全員女性のスタートアップに向けられたのはわずか2%でした。ハーバード大学、MIT、ウォートン・スクールによる研究では、この性別による偏見が示されました。同じアイデアを男性と女性がそれぞれ発表した際、投資家の3分の2は男性の声の方を選びました。この偏見は、ベンチャーキャピタル企業の意思決定者の88%が男性であるという事実に起因している可能性があります。

女性はほかにも不利な状況に置かれています。アジア太平洋地域では、研究により女性は男性のほぼ4倍の無給のケア労働を担っていることが示されています。これは、女性が再教育、残業、人脈づくりに充てる時間やエネルギーが少ないことを意味します。さらに、グリーンテックはSTEM分野志向であり、STEM分野は 男性が英国のテクノロジー分野におけるリーダーの地位のうち、女性が占めるのはわずか5%です。この問題は教育の段階から始まっており、英国では女性のうちテクノロジー分野でのキャリアを第一希望とする人はわずか3%です。また、若いグリーンテック起業家にとって、女性のロールモデルが不足していることも障壁となっています。

気候ソリューションを考案する際には、女性の視点が不可欠です。Image: UN Women

気候起業の分野におけるジェンダー格差にどう対処すべきでしょうか。

1. インキュベーターとアクセラレーター

多くのスタートアップは初期段階で失敗します。インキュベーターとアクセラレーターは、メンタリング、リソース、スペース、ネットワーキングの機会、資本へのアクセスを提供できます。女性はネットワーキングの機会が不足しがちですが、アクセラレータープログラムに参加することで、主要な利害関係者と出会うことができます。気候関連のスタートアップは、投資収益が長期にわたること、政府の規制や政策が変化することなど、独特の課題に直面することがあります。アクセラレータープログラムは、女性起業家がこれらの課題を乗り越えるための貴重な助言と支援を得る一助となります。

2. テクノロジーおよびグリーン分野で女性を採用する取り組み

多くの起業家は、企業で働いた後、その経験を基にして事業を始めます。グリーンテック分野がより多くの女性を雇用すれば、女性は経験と自信を積み、自ら事業を始めることができるようになります。米国では、テクノロジー分野の労働者のうち女性はわずか24%です。グリーンテックの大手企業であるテスラでは、リーダーの地位の83%を男性が占めています。

3. ベンチャーキャピタル企業と銀行の取締役会に、より多くの女性を任命する取り組み

テック系スタートアップに投資するベンチャーキャピタリストのうち女性は9%にすぎず、銀行のCEOのうち女性は2%未満で、世界の取締役会長のうち女性が占めるのは5.3%にすぎません。こうした地位により多くの女性がつくことは、無意識のジェンダー・バイアスの最小化に役立つでしょう。デロイトの「Board Ready Women」は、上場企業の取締役を目指す女性を支援する、評価に値する取り組みです。女性の参加者は、経験豊富な取締役から助言を受け、取締役としてのプロフィールの作成を支援され、重要なネットワーキングの機会も得られます。Board Ready Women。

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